劣等機能に対して我々はどのような反応を示すか

こんにちは、ガネギーナです。劣等機能は4つの機能の中で最も未発達な機能です。未発達な機能であるからこそ、劣等機能に抱くイメージや感情は大きな個人差があります。本記事では劣等機能に対して我々が起こしがちな反応を5パターンに分類しました。どれか1つにだけ当てはまると言う人はおそらく少なく、複数の項目が当てはまる人がほとんどだと思います。

目次

1.抑圧

これは最も典型的なパターンでしょう。我々は基本的に劣等機能に苦手意識を持っていますがこの項目に当てはまる人は、その機能が自分の弱点であると感じそれを隠そうとします。例えば、社交に自信がなくFeを劣等機能に持っているINTP, ISTPがパーティーを避けるように、劣等機能を使う機会を意図的に減らすことで自分の不得意を露呈させないようにします。しかし、これは長期的に見ると、その機能がさらに発達する機会を奪うことになり、結果として自己成長を妨げる可能性があります。

2.嫌悪

自分の劣等機能を使っている他人を見て嫌悪感を抱くパターンです。このパターンに当てはまる人は劣等機能に対する自分の不満を他人に投影しています。例えば、組織力が低い人が計画的に行動する人を見てイライラしたりするのがこれに当てはまります。この感情は、自分自身の未熟さを認めること、すなわち自己受容の欠如から来ることが多いです。しばしば自分自身の不完全さに対するフラストレーションを感じています。この状態が長く続きすぎると自己成長の妨げとなり他人との関係にも影響を与えることがあるでしょう。

3.不安

このパターンに当てはまる人は、その機能を使うたびに自分がうまくやっているかどうかを心配します。たとえば、公共の場で話すことが苦手な人がプレゼンテーションの前に過度の緊張を感じることがあります。これらは自己評価が低いことに根ざしており、劣等機能に対する不安を持つ人々は失敗を恐れ自分の能力を過小評価する傾向があります。この状態が長く続きすぎると、自己効力感の低下を招き新しい挑戦を避けるようになる可能性があるでしょう。不安を克服するためには小さな成功体験を積み重ねることが重要です。

4.自信過剰

劣等機能に対するネガティブな感情を拗らせると行き着くのがこのパターン。劣等機能に対して現実を見ないようにし自分が実際よりもその機能をうまく使えていると思い込んでいます。例えば、リーダーシップが不足しているにも関わらず自分は優れたリーダーだと信じている人がいます。このような自己の能力を過大評価した状態になると批判やフィードバックを受け入れることが難しくなります。このような状態は自己成長を妨げ他人との衝突を引き起こす原因となります。前述した3パターンと比べ最も改善しづらいパターンであると言えるでしょう。

5.健全な関係

このパターンに当てはまる人は、自己認識・自己需要ができており自分の劣等機能に対して現実的な評価を持っておりさらにその機能を改善するために積極的に努力します。例えば、数学が苦手な人が積極的に勉強して理解を深めようとするような感じ。このようなアプローチは、自己成長を促進し自己効力感を高め、新しい挑戦に対する恐れを減らします。

まとめ

自分の劣等機能に対処するのは非常に難しいことですが人として成長したいのであれば向き合うことは避けられません。ただ、無理をするのは良くありません。ちょっとずつ一歩一歩進んでいければ良いと思います。自分の劣等機能を主機能に持つ人を参考にしてみるのもいいかもしれませんね。

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