INFJがドアスラムをしてしまう理由

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INFJで調べていると「ドアスラム」って言葉が出てきたけど、
なんでいきなり関係を切っちゃうんだろう?

そうだな。色々な理由があるが、一番の理由は相手にとって良い自分を演じるのに疲れてしまったからだろうな。
今日はドアスラムと、それが起こる原因について解説していこうか。

目次

ドアスラムとは

「これまで良好に関係を築き普通に接していた人に対して、急に関係を断つ行為のこと」

ドア(door)をぴしゃりと(slum)閉めるように、関係を切るという意味で”door slum”が使われており、
16タイプ診断の中ではINFJに特有の行為とされています。
その方法は人それぞれで、部屋に閉じこもったり、連絡先をブロックしたり、音信不通になって姿を消したり、仕事を辞めたりなど様々です。

ひとつ共通しているのは、”急に”関係を切ってしまうという点で、相手からすれば
「良い関係だと思っていたのに、なんで関係を切られたのか分からない」状態になるため困惑することも多いようです。

いきなり連絡がつかなくなるのは怖いよね。
地雷踏んじゃったのかな??って思うかも。

まぁ、あまり褒められた行為ではないな。
たが、程度は違えど人はみな、人間関係を選んで生きている。
やり方は良くないが、関係を続けないという選択も尊重されるべきだろう。

どんな時にドアスラムをしてしまうのか?

まず前提として、相手との関係にストレスを感じていて、
それが爆発した結果がドアスラム
だということは覚えておいて欲しい。
下のケースもストレスが積み重なった結果起きることだ。

前提:ドアスラムの流れ

ドアスラムは相手との関係にストレスを感じるところから始まります。

ストレスを感じる原因は様々で、例えば相手が自分の話を聞かなかったり、下に見ているような言動が見られるときに
相手から尊重されていないと感じてストレスを感じたり、自分の他者のために行った行動や考えが全く理解されず否定されたときにストレスを感じることがあるようです。

これらのストレスは、最初の段階では無意識であることが多く、INFJ自身でもはっきりと知覚していません。
そのためINFJはストレスを感じていてもそのまま人間関係を続けることができます。

上記のようなストレスによって、第二機能であるFe(他者の感情に関わる機能)で他者を思いやることができなくなり、結果的に第三機能のTi(自分の思考に関わる機能)を使うことになります。
このTiはINFJにとってNegativeな機能であり、INFJをより批判的な思考に導きます。

これまでは良い関係性を維持するために抑圧されていた自分の中のネガティブな考えが、ストレスによってある日堰を切ったように急に頭の中に出現します。
普段は相手の悪いところを粗探しすることなどあまりないINFJですが、この状態になると相手の悪いところやストレスを感じる部分などが目に付くようになります。(Ni-Tiループ)

その結果としてドアスラムが起こってしまいます。
下のケースはそのようなFeが抑圧されて、Tiが表に出た時の状態をよく表しています。

Case1: 必要のない関係性だと気づいてしまったとき

INFJは普段から人間関係を要/不要で考えているわけではありません。
むしろ、どんな関係でも平等に接することができるように努力するタイプで、人間関係を要/不要で考えることはあまりないでしょう。

しかし、INFJが過度なストレス下に置かれると、Ni-Tiループと言う批判的な思考が湧きおこる状態になり、
「この関係は私の未来に不要なのでは」と考えるようになります。

もしくは、その相手と将来ずっと一緒にいる未来が想像できないからという理由かもしれません。

どちらにせよ、そのように判断した場合、INFJにとってその相手と無理して関わる理由がなくなります。
相手に不満を伝えることすら、労力の無駄だと考えるかもしれません。
一度こうと決めてしまうとなかなか変えるのが難しいタイプなので、その判断を貫こうとします。

その結果、ドアスラムという手段で関係を断とうとします。

Case2: 自分がその関係の中で邪魔だと感じてしまったとき

このケースは複数人いるときに、自分の存在によって周りの気分が害されていたり、自分がいなくなった方が良い関係になると感じた時に起こります。
例えば、3人グループの中にいて、自分以外の2人で話している時に特に楽しそうにしているようなとき、自分がいない方が良い関係になるのではないか、気を遣わせてしまっているのが申し訳ないという風に感じ、ドアスラムをしてしまいます。

これは、関係のためを思っての行為でもありますが、自分が不要であるという環境にいたくないという気持ちから出る行為でもあります。
このドアスラムはCase1と違ってFeが抑圧されていない分、関係を批判したりはしませんが、ストレスを感じているという点では同じです。
そんな折に、主機能のNiと劣等なSeが顔を出し、「この関係に自分は必要なさそう」とイメージを膨らませ、急に関係を切ってしまうのです。

閑話休題:ドアスラムはなぜ”突然”起こるのか

ドアスラムはなぜ”突然”起こるのか

ストレスを感じて相手との関係を断つことは分かったけど、
そういうときって徐々に疎遠になるよね?
なんでINFJだけドアスラムみたいに急に関係を切るイメージがあるんだろう?

良い質問だ。心理機能に関する話になるから、分からない場合はまず以下の記事や心理機能についての記事を読んでくれ。

それで、なぜINFJが”急に”関係を切るのかだが、主機能のNiが関わってくる。一番意識的に使える機能のことだな。
Niはどういう機能か分かるか?

Niは抽象的な考えとか、未来を考えるときに使う機能だよね?

合っているが、それは機能の説明じゃなく、何に使うかだ。
Niは自分の中に生じるイメージを知覚する機能だ。
それは自分の将来でも、哲学みたいに抽象的な話でもいい。
とにかく自分の中の対象へのイメージがどのように変化していくのかを意識的に知覚できる機能だ。
ここではドアスラムについて話したいから、詳しい定義については以下を参考にしてみてくれ

それで、内向的直観があるとなんでドアラムをするようになるの?

INFJが内向的直観を信用しているからだ。
ドアスラムで言えば、自分の中に湧きおこった「この人とはもう付き合えないな」というイメージを知覚し、それを信頼しているからだ。

信頼って言葉が難しいかも。もう少し詳しく教えて?

じゃあ、外向的直観(Se)が主機能のタイプは何を信頼していると思う?

うーん、Seだから、具体的な事実とか目に見える現実とかかな?

そうだ。INFJのNiはそれと丁度逆の位置にある。
「外的な現実」には「内的なイメージ」が入り込む余地がないのは分かると思うが、
INFJのNiによる「(内的な)イメージの知覚」にも「外的な現実」が入り込む余地がない。
INFJにとって、自分の中に湧きおこるイメージは、Seユーザーにとっての”現実”と同じくらい正確に認識でき、信頼に足るものなんだ。

INFJにとって自分の中のイメージが大切で、
それを信じるから関係を切っちゃうことは分かったよ。
でも、”急に”しちゃう理由にはなってないよね?

鋭い質問だな。それについては劣等機能のSeが関わっている。
劣等機能というのがどういう機能か分かるか?

一番扱いづらい機能のことじゃなかったっけ?

半分正解だ。劣等機能とは基本的に無意識下で働く機能のことだ。意識して使うことが難しい。それゆえ非常に未熟な機能になる。
Se劣等の場合、衝動的に行動する傾向がみられる。
過食や性の乱れ、急に関係を切るなど様々だな。

意識的に働かせられればそういうこともなくなるのかな?

劣等機能を意識して使うのは、ほぼできないと言われている。
もし仮に意識してSeを使えたとすれば、もちろん程度にもよるが、仲が良かったのに衝動的に関係を切るということはないだろうな。
Seユーザーにとって自分の中のイメージはそこまで重要じゃないし、現実の相手との関係を正確に捉えて比較的上手くやれるだろう。

なるほど。今までの話をまとめると、
①Feがストレスによって使えなくなる
②Niによって関係性を知覚する
③批判的なTiで関係が不要と判断する
④Seで衝動的に行動してしまう
って感じかな?

そういう流れが多いだろうな。
INFJがNiばかり使っている場合、自分の世界に閉じこもって現実との接点を失うことになる。自分のイメージばかりにこだわり、現実の相手との関係がしっかりと見えなくなってしまう。

もちろんすぐに離れるべき関係もあるが、一度立ち止まって衝動的に行動していないか自問自答をしてみるといいかもな。

まとめ

ドアスラムはストレス下で起きる現象だ。その時に正常な判断ができるとは限らない。
以下の解決策を覚えておくといいだろう。
①ストレスを感じそうな関係は作らない
②段階的に関係を薄めていくように意識する
ことだな。


ドアスラムは自身を守るため、相手に不快な思いをさせないために行われることが多いですが、
それは将来的に不快な思いをしないだけで、された側は今まさに不快な思いをしているかもしれません。

関係を切ることは悪いことではないですが、関係の切り方には様々な方法があります。
相手を傷付ける方法があれば、傷付けない方法もあるはずです。
場合によりますが、一度立ち止まってドアスラム以外の方法はないか考えられると良いかもしれません。

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