タイプ論で見る男性らしさ

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皆さんこんにちは、コブータです。
SNSなどを見ていると、Fは女性らしい、Tは男性っぽいと聞いたりしますが、
じゃあ具体的に何が「っぽい」のかと言われると、答えるのが難しいと思います。

例えばFには2種類あって、他人の感情に関心があるFeと、自分の感情に意識が向くFiがあります。
前者は女性っぽいですが、後者はオタク気質という意味では男性っぽさがあります。
こういった理由から女性らしさや男性らしさを16タイプごとに判断するのは難しいのですが、
今回は、心理機能や私の経験から男性らしい性格タイプとその理由についてまとめてみました。

あくまで個人的な考えですので、楽しむ程度にご覧ください。


「心理機能」や「心理機能」ってなに?という方ははこちら参考にしてみてください。

目次

現代社会とジェンダー -心理機能から考える-

歴史的に仕事や政治などの社会的・公の分野には男性が多く関わってきており、男性的な価値観はそれらに影響されています。公私混同とよく言いますが、「男性=公/女性=私」と区分けされてしまっているのです。

例えば、男性らしさの象徴とも言える心理機能のTeは、自身と客体(論理的な秩序)を同一化させるように働きます。Teが男性的と言われるのは、主観的な気持ちや価値観を排除し、論理に依拠して思考判断を進めるため、男性の役割(仕事や政治)とされていたものに合致するからです。

また、能動的であるということも男性の特徴としてあげられます。「男性=公/女性=私」はよく「男=理性・能動/女=感情・受動」と結び付けられることが多く、女性が家事(unpaid work)に専念させられたり、受け身な男性は社会的に認められにくかったりするのはこうしたジェンダー規範によるものです。

“能動的”という観点で感覚機能のSeは男性らしいと言えます。
Seは体験を重視する性格タイプです。机上の空論にとどまったり、分からないことを悩み続けるのではなく、とりあえずやってみて考える傾向があります。また、事実を正確に捉えることから理性的と捉えられることもあるでしょう。

以上より、Teが劣等機能のINFPやSeが劣等機能のINFJは男性的な社会を受け入れることが他タイプと比べ難しく、”男らしさ”は弱いと言えます。

MBTI別 男らしい性格

▼男らしさがあまりないタイプ▼
16. INFP

INFPは男性のステレオタイプとはかけ離れた性格になりやすいです。競争やお金、体育会系のノリだけでなく、会社で多く必要とされる論理を重視した考え方に反発を抱きやすいからです。
自分や他者にとって大切な気持ちや価値観をもとに判断をするため、他者を巻き込んだ大胆な判断やリーダーシップをとることが難しく、優しく女性らしい人と見られることが多いです。

15. INFJ

INFJは男性のステレオタイプから遠い性格タイプです。しかし、INFPよりは馴染んでいるように見せることができるでしょう。INFJの男性はTiが発達しやすく、1人でいるときは自分の考えや世界観を強固にしていき、それによって自分を守ろとします。その点では男らしさがあるのですが、
人と関わる際は個人的に接し、相手を気遣いながら支援する形でコミュニケーションをします。
これにより外面に出るのは感情的な側面が多くなるので、女性的と見られることが多くなります。

14. ISFJ

ISFJは日本人の女性像に合致したタイプと言われることが多いです。家族や友人を大切にし、細かな気配りによって他者をサポートします。なぜ16番目じゃないのか疑問に思うかもしれませんが、ISFJは比較的男社会でも役割があるためです。
例えば、SとTを使えば非常に細かい仕事をすることができますし、家父長的な価値観もINFJより受け入れることができます。そのため、ISFJ男性的とは言い難いですが男性社会にもなじめる場合があります。

13. ISFP

ISFPは主機能がFiであるため、男性的とは遠いのではないかと感じるかもしれません。しかし、第二機能のSeによって実際的な仕事や趣味を持つことも多いタイプでもあるのです。
ISFPは日常生活やコミュニケーションでは他者に配慮し害さないよう調和を重んじます。その点は女性らしさがあるのですが、仕事や趣味では、他者の支援のため実際的な行動が必要な教師やコーチとしての仕事をしていたり、ダンスなどの身体を動かす運動、洗練された服飾が趣味だったりします。個人的な生活ではアクティブな面もあり、趣味が女性寄りになりやすいINFPやISFJと比べると男社会に適応しやすいと言えます。
また、現実的な視点で物事を見るのが得意なのでISFPのアドバイスは控えめであっても実践的なものになります。
これらの点から、13番目にランクインしています。

▼男らしい部分もあるタイプ▼
12. INTP

INTPは学者気質の性格です。基本的には物静かでいつも考え事をしているイメージの多いINTPですが、”オタク気質”という点で男性的と言えます。例えば好きなアニメや映画について熱く語って見せたり、哲学的な内容について昼夜問わず議論をしたりするでしょう。
Feが劣等機能であり、他者を含めた感情判断が無意識下で発達しておらず、感情的な判断が洗練されていない点も男性的であると言えます。

11. ENFJ

ENFJは比較的優等生なタイプであり優しく気配りが上手です。車やお金・出世などにそこまで興味がなく、この順位に入るのは少し違和感があるかもしれません。しかし、主人公という表現にもある通りENFJは男性社会でも他者の間を上手く取り持つことができます。また、男性的である自分を演じることも他タイプと比べると苦手ではなく上手く男性社会に適応しています。

10. ENFP

ENFPは興味関心が広く、趣味が多いです。その中には男らしいとされるものも(スポーツや釣り・マニアックな趣味等)多くあり、男社会で生きていく上で障害になることは少ないでしょう。
男性社会ではSeに見られる即興的な楽しさが重視される傾向があり、ENFPの幅広く楽しさを追い求める傾向もマッチしています。
しかし、自身の感情や他者の感情に対して繊細であるため理性的になり切れなかったり、どこかフワフワしている点は男らしさから離れていると言えるかもしれません。

9. ENTP

ENTPは理屈屋で議論をすることが大好きです。活発で社交的であり、その点では男らしいと言えます。
しかし、他者に対して感情を用いて接することがあったり、お喋りが好きだったり、男性的とは言い切れない側面があります。
また、お金や出世にそこまで興味がなく、男性的な社会に染まり切れないと感じていることもあります。
男性的な側面と女性的な側面をどちらも持っているタイプと言えるでしょう。

8. ESFJ

ESFJは比較的男性社会に上手く馴染むことができます。世話焼きでお喋りが好きなところは女性的といえますが、必要であれば男性らしくふるまうことができます。体育会系のようなところでも難なく溶け込むことができます。
男性的かと言われれば難しいですが、自身の中で葛藤なく馴染めるという点で8番目に選びました。

▼男性的なタイプ▼
7. ISTP

ISTPは非常に実用的なものに興味を持ちます。家電や車・パソコンなどもその一つです。また、筋トレをはじめとする自分と向き合うスポーツが好きで、1人で黙々と自分の興味に取り組む姿は男性的と言えるでしょう。
また、INTPと同じで劣等機能にFeがあるため、細かな感情判断をあまりしない点も男性的であると言えます。

6. ISTJ

ISTJは非常に厳格であり、社会的な評価や有用性を大切にします。会社で言えば厳格な管理者、家庭で言えば一昔前の寡黙で厳格な父親像に近いと言えます。
また、出世やステータスにも敏感で社会的な地位を上げるために努力をするところも男性的と言えるでしょう。

5. INTJ

INTJは男性や女性といった枠組みを好まないかもしれません。また、周囲に合わせるということをしないため、そもそも男性的かどうかの判断が難しいところがあります。
しかし、基本的な判断は有用性や効率性・社会的なステータス等に重きを置いており、出世に対してある程度意欲的です。(仕事に対する正当な対価という意味で)
また、自身を守るため非常に批判的な態度をとることが多く、調和に関心を持ちにくい点でも男性的と判断しました。

▼かなり男性的なタイプ▼
4. ENTJ

ENTJの判断は基本的に論理性や周囲の評価・社会的なステータスに寄っているため、非常に男性的な性質を持っています。特に、他者の感情に寄り添うことや、感情的な議論を上手く扱うことをしないため、女性的な交友関係をあまり築くことは無いでしょう。
体育会系の空気や車やギャンブルなどに興味がないため、若干男性像とは外れますが、非常に男性的な性質を持っていると言えます。

3. ESFP

ESFPは体育会系の代表ともいえる性格タイプでしょう。明るく朗らかであり、ムードメーカーとしての役割をこなします。享楽的な面もあり、人によってはギャンブルや車・バイクなどの趣味を持つでしょう。洗練された服飾やアクセサリーの趣味を持つかもしれません。また、社会的な評価にも多少関心があり、仕事にも意欲的な点も男性らしいといえます。

2. ESTP

ESTPは判断が速く、理性的であり従来の男性像に近いと言えます。特徴として、ESFPと同様外見を大切にしており、自身を評価される男性像に近づけようとするため見た目の面でも男性的であると見られることが多いです。
また、車を走らせたり体を動かすことが好きで、活動的な点でも男性的と言えるでしょう。

1. ESTJ

ESTJは男性的な側面全てを掛け合わせた性格タイプと言えます。判断は常に理性的であり、出世や社会的な評価を大事にします。そのため、ESTPやESFPよりも他者の感情に配慮することが少なく、自身の感情も分からない場合すらあります。
また、身体を動かすことが好きだったり、幅広く深い知識を求める専門的な側面があったり男性的と言える多くの性質を持ち合わせています。
体育会系の雰囲気にも合わせることができ、男性社会に適合していると言えます。

まとめ

今回は心理機能についてはあまり深掘りせず、全体的な印象とその性質から男らしさについて書いてみました。
アルファベットに注目してみると、S, Tが男らしさを表しており、N, Fが女性らしさを表す傾向があるように見受けられます。

しかし、INTJが男らしいと見られる一方、INTPがやや男らしく見られなかったりと、一概には言えない部分があるかと思います。
これは、男性像=社会的に評価される姿には様々な方向性があることが原因だと考えています。
例えば、体育会系が評価される時期や時代があれば、一匹オオカミで理性的な判断が評価されることもあります。
男性像は社会的な評価に密接に結びついているため、男性像を見ることで社会が見落としている価値を見直すことができるかもしれません。

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