【上級者向け】各タイプの主機能を詳しく解説!心理機能の働き方を理論的に解説!

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性格タイプと主機能の使い方

この記事は「【完全攻略】これを見ればMBTIや性格タイプの全てが分かる!基礎から応用まで幅広く網羅!」のSTEP3になります。心理機能について分からない場合は、先に上記の記事をご覧ください。

主機能を理解するメリット

主機能は、各性格タイプで最も意識して使うことができる機能です。それゆえ人は主機能から得た情報や判断基準を自分では気づかないほど強く信頼しています。それは人間関係の中では相手を理解する際の障害となり、仕事では当たり前にできるけど気付きにくい部分となります。
そのため、主機能を理解すると以下のことが分かるようになります。

・相手と自分がどのように世界を捉えているのかが分かる
・自身の得意なタスクや職種が分かる
・自分が好きなアクティビティや環境が分かる

目次

この記事ではそれぞれのタイプ毎に主機能を見ていきます。
下の目次から各タイプの見出しにジャンプすることができます。

知覚機能Ne
外向的直観
Ni
内向的直観
Se
外向的感覚
Si
内向的感覚
ENFPENTPINFJINTJESFPESTPISFJISTJ
判断機能Fe
外向的感情
Fi
内向的感情
Te
外向的思考
Ti
内向的思考
ENFJESFJINFPISFPENTJESTJINTPISTP

外向的直観(Ne)が主機能の場合 – ENFP, ENTP

外向直観型は物事の本質を捉え、それが持つ可能性に強い関心を寄せ、最も大きな可能性をそこに捉えようとするため、アイディアマンや発明家の気質である。

ユングのタイプ論に基づく世界諸国の国民性 – 山口實

心理機能を学んでいく中で必ず直面する問題があります。それは「直観機能がよく分からない」ということです。
可能性の知覚、未来の予測、パターンの認知、様々な説明がありますが、直観機能を明確に定義した記述はなく、ユング自身定義することはできない機能であると述べています。

なので、定義にはこだわらず、この直観がどのように働いているかから考え外堀を埋めていきましょう。

直観機能(N)はどのように働いているのか

無意識から予感めいたものをつかみ取り直観を機能させるには、物事から距離をおくか、ぼんやりと眺めなければならない。(中略) 事実を事細かに見つめすぎると、そちらに焦点が合い、直観が出てくることが難しくなる。

ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能 –

直観機能はちょうどぼんやりと物事を見るところから始まります。ぼーっと物事を見ると、具体的な形や色・質感などが意識から抜け落ちます。
それらの情報は無意識を通じて処理され、Nユーザーに閃きを与えます。

これは私の考えですが、直観機能の本質はパターン処理なのではないかと考えています。
具体性をそぎ落とした先にあるのは、未来でも可能性でもなく抽象化されたイメージやパターンです。
イメージはパターンの一種ですからここでは同じとして、具体性をそぎ落とし情報の負荷を落とした結果、脳は大量の情報を知覚することができるようになります。その具体性に欠けた情報は、そのまま使える代物ではありません。厳密さに欠け、はっきりしないからです。なので、それらの情報はパターンの認知に使われるのです。

抽象化された情報は量が膨大になるため意識下で行われることはありません。無意識下で大量の情報を処理し、気付きやひらめきとして意識に現れます。
このプロセスによって、物事の可能性や未来を、パターンの延長にある起こりうることとして知覚することができるのです。

また、直観タイプは場の雰囲気に敏感と言われています。これは、場の状態を感覚を通して知覚し、全体的な情報を無意識下で処理し、何が起きているのかを直観的に把握する能力にたけているからです。
反対に感覚タイプは、人々の表情や発言・口ぶりやその人の過去と言った具体的な情報を知覚し相手の意図を把握するのです。感覚タイプに直接的な人が多いのもこれが理由だと思われます。

外向直観機能(Ne)はどのように働いているのか

外向直観機能は外界にあるものに意識が向き、それらの可能性を追い求めます。
“外向”とは直観が働く対象の向きであり、Neユーザーは自身のエネルギーを外界の物事に注ぎ込みます。

例えば事業家として数年後に起こりうる流行を捉えたり、パトロンとして芸術家の可能性をいち早く察知したり、自分の外側で起きていることに関心を持ちます。

外向的直観機能(Ne)を使うとき

・場の雰囲気を読む
・このままプロジェクトが進むとどういうことが起きるか予測する
・相手の感情を理解する
・未来を想像する
・数学の問題を解く
・株の値動きを予想する

このタイプに向いている職業

外向的直観は外の世界がどう移ろっていくのかを推測する能力に抜きんでています。
このタイプは新たに生起するものがあるならどこにでもいるタイプで、時代を先取りした動きの中に身を置きます。

このタイプに向いている職業は以下になります。
・実業家
・ジャーナリスト
・出版関係
・ファッション関係
・株式仲買人
・投資家

このタイプのここが困る

このタイプは可能性の知覚を最も信頼しており、落ち着いてしまった物事に対して冷淡に見えるほど興味を示さない。
自身でビジネスを立ち上げても、可能性を形にしたことに満足してしまい実りを得るチャンスを逃したり、
自分とはかけ離れたパートナーに熱を上げ固執したりすることがある。

内向的直観(Ni)が主機能の場合 – INFJ, INTJ

直観機能(N)はどのように働いているのか

無意識から予感めいたものをつかみ取り直観を機能させるには、物事から距離をおくか、ぼんやりと眺めなければならない。(中略) 事実を事細かに見つめすぎると、そちらに焦点が合い、直観が出てくることが難しくなる。

ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能 –

直観機能はちょうどぼんやりと物事を見るところから始まります。ぼーっと物事を見ると、具体的な形や色・質感などが意識から抜け落ちます。
それらの情報は無意識を通じて処理され、Nユーザーに閃きを与えます。

これは私の考えですが、直観機能の本質はパターン処理なのではないかと考えています。
具体性をそぎ落とした先にあるのは、未来でも可能性でもなく抽象化されたイメージやパターンです。
イメージはパターンの一種ですからここでは同じとして、具体性をそぎ落とし情報の負荷を落とした結果、脳は大量の情報を知覚することができるようになります。その具体性に欠けた情報は、そのまま使える代物ではありません。厳密さに欠け、はっきりしないからです。なので、それらの情報はパターンの認知に使われるのです。

これらは情報が膨大であるがゆえに意識下で行われることはありません。無意識下で大量の情報を処理し、気付きやひらめきとして意識下に現れます。
このプロセスによって、物事の可能性や未来を、パターンの延長にある起こりうることとして知覚することができるのです。

また、直観タイプは場の雰囲気に敏感と言われています。これは、場の状態を感覚を通して知覚し、全体的な情報を無意識下で処理し、何が起きているのかを直観的に把握する能力にたけているからです。

内向直観機能(Ni)とはどういうものか

内向直観型の人は、心の底にある豊かな元型の世界の方に関心が向かう。たとえ認識のインパクトを外的客体から受けるにせよ、外的客体によって無意識の内部に触発されたイメージに向かっていく。

ユングのタイプ論に基づく世界諸国の国民性 – 山口實

内向的直観は外で起きた刺激を一旦受け取り、それを自身の中でイメージとして捉える機能です。
例えば、ある人が心因性のめまいに陥ったとき、Siユーザーならばその感覚を詳細に知覚するでしょう。
Niユーザーは最初の感覚は知覚しますが、詳細を飛び越えそこから生じるイメージに目が向きます。
ここでは心臓を矢で射抜かれてよろめく男のイメージを見ており、NiユーザーはちょうどSeユーザーが外界を詳細に知覚できるのと同じように、このイメージの細部を知覚することができます。

このイメージは我々人間が先祖代々受け継いできた生き物たちの経験から生まれており、その源を元型と言います。
単純で頻繁に行われ、かつ鮮烈である経験は、元型によるパターン認知として私たちの中に残っており、Niユーザーがイメージを生成するのに役立っているのです。

丁度Niの反対にあるSeユーザーはこのイメージをー天啓と思ってしまうほどー制御することができず、彼らにとってイメージとは鳥がその人の肩へ飛んでくるように偶然起こるものなのです。
ですから、内向的直観の分化(機能が発達すること)とはこの元型から来るイメージを自在に扱えること、鮮明なイメージを自身の中に知覚できることを意味するのではないでしょうか。

現実世界での内向的直観(Ni)の使い方

内向的直観は自身のイメージを詳細に知覚することができると言われていますが、具体的にNiユーザーがどのように世界を認識しているのかを見ていきましょう。

宗教に入ったあと人は入信時の動機を忘れると言います。人は悩みを抱えていますが、これらは時と共に解消されます。この悩みが消え忘れ去られた結果、宗教的な信念に合致するように入信の目的が入れ替わることによって、最初にあった動機は忘れ去られます。
Niユーザーはこういった話の構造を詳細ではなくパターンとして捉えます。不完全な円環が純粋な円になることを想像するかもしれません。動機の消失と言った言葉を聞いたりその状況に陥った時、円環を思い浮かべ、現実世界とそのイメージを比較するのです。

ここまで難しい話ではなくても、例えば”マッチポンプ”という言葉を想像するとき、「自身が起こした結果を自身が火消しするようなもの」と詳細に思い浮かべることはしません。あくまでもポンプのイメージや物語の悪役のイメージなどが頭に浮かび、そのイメージを現実とチューニングしながら自在に変形させることによって状況を理解するのです。

場の雰囲気を読む際にもこのイメージを使います。
Niユーザーは人と話すとき、相手やその場の雰囲気をイメージで捉えています。
これは半ば無意識下で行われ、そのイメージが変化したとき、何か状況が変わったことを知覚するのです。
その後意識的に相手の反応を伺い、何が起きたのかを理解します。

内向的直観(Ni)はパターン認知である

心理学用語を用いるなら、内向的直観タイプは、集合的無意識でじわじわ進行している過程や、原型的に変化していることに気づきを得て、社会に伝達するとでも言えようか。

ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能 –

内向的直観はイメージを詳細に知覚し、変形させていく機能です。この機能によって、現実の状況が変化したことをイメージの変化として捉えます。そしてそのイメージがどのように変化していくかを想像し、未来を予測するのです。

このイメージはあくまでも不要な詳細情報をそぎ落としたものであり、パターン認知を意味します。
外向的直観が外の世界のパターンをぼーっとしながら観察しているのに対し、内向的直観は外界の観察から生まれた自身のイメージをぼーっとしながら観察しているのです。
どちらもパターン認知としては同じ働きですが、内向的直観は意識が内側に向くため、外向的直観より現実味の無い空想的な側面が強くなります。

内向的直観機能(Ni)を使うとき

・哲学的な問題を考える
・自分の将来像を描く
・他者の感情変化に気付く
・プロジェクトの状況が変わったことに気付く
・ビジョンを思い浮かべる
・計画を立てる

このタイプに向いている職業

内向的直観はイメージや概念が変化していく様を詳細に知覚することができます。
そのため自身の内部で起きたイメージを活用し、それが結果として現れるような仕事に適性があります。

このタイプに向いている職業は以下になります。
・保育士・教師
・牧師・宗教家
・出版関係・ライター
・哲学者・倫理学者
・作家・絵本作家
・個人事業主・CEO

このタイプのここが困る

このタイプは自身のイメージに固執するあまり、現実との接点を失ことがある。
その結果、永劫的で理想的な道徳心や思想を持つことがありますが、全く現実にそぐわない机上の空論ばかり振りかざす。
このタイプの言うことを簡単に信頼してはいけない。現実が全く見えておらず、自分でも気づかないうちに嘘をついているからだ。

外向的感覚(Se)が主機能の場合 – ESFP, ESTP

外向的感覚機能(Se)はどのように働いているのか

外向感覚タイプは、才能や得意とする機能が感覚に向き、外界の客体と具体的・実際的に関わるといった人である。こういった人は、何一つ見逃すことなく、あらゆるものに嗅覚を働かせており、入るなり部屋に何人いるのか見て取る。棒夫人はそこにいて、どんな服を着ていたか、後々まで覚えていたりするのだ。(中略)感覚タイプは、細部にわたって目が行き届く達人なのである。

ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能 –

外向感覚タイプは、現実をありのままに知覚することができます。見たり、聞いたり、嗅いだり、触ったり、味わったり、これらの五感を使った活動を他タイプよりも正確に・繊細に行うことができます。

五感を使って感じるなんて誰でもできると思うかもしれません。
実際はそうではないのです。例えばFiが主機能のISFPは第二機能にSeを持ちますが、
FiのためにSeが抑圧されており、物事の良い悪いを判断するために感覚の使用が許されるのです。

五感が苦手なタイプに、Seが劣等機能であるINFJ, INTJがいます。もちろんこのタイプも五感を働かせて生活をしていますが、基本的にはぼーっと世界を見ているだけで、物や人を滅多に知覚しません。
ドライブの最中に何かが燃えている匂いがしたとあなたがずっと感じていても、彼らはふと急に
「なにかが燃えている臭いがしだしたぞ」
とか言い出すのです。

このように他のタイプはSeユーザーほど現実を活き活きと感じていません。ありのままの世界を感覚が抑圧されないで知覚することができるのが外向感覚タイプなのです。

Seユーザーは刺激を求める

このように自分の外側の物や人・事実が他の機能より優先して取り込まれるため、強烈な感覚を呼び覚ますような対象に心が惹かれるようになります。
感覚を刺激しない対象は意味がなく、意識に取り込まれることは無いでしょう。

彼らにとって感覚的な刺激は真に生命を充実させることです。
山の山頂でタバコを吸う、夜の街をバイクで駆け抜ける、この世の美食と呼ばれるものにありつく、クラブのフロアで踊る、洗練された装いをする、センスの良い香水をつける、グランピングやスカイダイビング、その他のアクティビティを楽しむ。
これらの感覚は彼らの人生であり、これらを通して真に充実した人生を体験します。

感覚が過剰にならない限り、節制や節度を保ち、法を守ることも忘れません。真の意味で楽しむということはそれらの中で行われることであり、度を過ぎた五感の暴力は感覚の魅力を無くしてしまうのです。

この結果、Seユーザーが発達していくと洗練された装いや行動をとるようになります。
それは審美性に優れ、人生の楽しみ方を知るSeユーザーの人生そのものなのです。

外向的感覚機能(Se)を使うとき

・野球やボクシングなどのスポーツ(刺激や動きがあればあるほど良い)
・車やバイクの運転
・マリンスポーツや登山など五感を使うアクティビティ
・ありのままの風景をスケッチする
・過去の具体的な状況を思い浮かべる
・服やアクセサリーを選ぶ

このタイプに向いている職業

外向的感覚は具体的な物事や起きたことを詳細に知覚することができます。
そのため様々な仕事に適性がありますが、特に五感に根差した仕事に適性があります。

このタイプに向いている職業は以下になります。
・アスリート
・営業
・メカニック
・シェフ/バーテンダー
・体育教師・審判
・舞台俳優
・建設

このタイプのここが困る

五感を信じるあまり、心理的な問題の兆候を低気圧のせいにしたり、心理的葛藤を妄想と一蹴してしまうことがある。
現実的だが観念的な理念を持たないため、彼らの語る道徳は見え透いた偽善となり、宗教は馬鹿げた迷信となることが多い。

内向的感覚(Si)が主機能の場合 – ISFJ, ISTJ

内向的感覚機能(Si)はどのように働いているのか

内向感覚タイプは、あたかも高感度の写真感光紙のようなものである

ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能 –

内向的感覚機能を持つ人は、誰かが部屋に入ってきたとき、入る様子や髪型、顔の表情、服装や歩く所作を正確に認識します。どんな些細なことでも取り入れられ、あたかも水の深みに落ちてゆく石のように、印象は一層底深く沈んでゆくのです。

このときのSiユーザーはゆっくりしていて、成り行きをじっと凝視するばかりで外からは何が起きているのかうかがい知れないでしょう。しかし、そうしている間に彼らは獲得した印象を内面にゆっくり取り込んでいきます。
この印象はまさに感光紙のようにイメージとしてSiユーザーの記憶に蓄積し、それらの主観的に印象深いイメージを特に信頼するのです。

過去に起きた友人との楽しい歓談の時間や、別離の悲しみ、心を通わせた時の喜びなど、すべてのイメージがSiユーザーにとって信頼に足るものであり現実なのです。
Siユーザーは久しぶりに人に合うとき、過去の姿の感光紙を取り出し重ね合わせようとします。
これは、その人そのものを見ようとするのではなく、やはり主観的なイメージを通して世界を見ているからこそ起こることなのです。
そしてその過去の人物と今の人物が変化していることを察知し、寂しい印象になる。そしてそれもまたSiユーザーのイメージになっていくのです。

内向的感覚(Si)はものごとに意味を与える

内向的直観と同じように内向的感覚は無意識に通じています。我々人間は先祖代々の経験を受け継いでおり、その無意識の集合体を元型と言います。
特に単純で頻繁に行われ、かつ鮮烈である経験は、私たちの中に無意識の残滓として残っています。

Siユーザーはこれらを通して無意識に、五感によって知覚したものに意味を与えます。それはその時の心情だったり、原初的で蓄積された経験かもしれません。どちらにせよ、現実をそのまま五感で知覚するのではなく、一旦主観の介入があり、その後感光紙のように主観に彩られた現実を知覚するのです。
これによってただ知覚するだけでは得られない多様な情報をSiユーザーは受け取ることができるようになります。
これらのイメージが何層にも重なり、自分の現実をより深く育てていくのです。

内向的感覚機能(Si)を使うとき

・過去に起きた印象的な出来事を思い浮かべる
・奉仕するように動物(生き物)の世話をする
・自分に役立ちそうな細かい情報に注意を払う
・自分の身体の調子を感じる
・経験や知識を役立てる

このタイプに向いている職業

内向的感覚は物事を詳細に知覚し、過去の経験を慎重に活かすことができます。
そのため様々な仕事に適性がありますが、特に積み重ねや注意力が大切な仕事に適性があります。

このタイプに向いている職業は以下になります。
・銀行員・事務職
・校閲者・図書館員
・ツアーガイド・ホテルマン
・弁護士・裁判官
・技術者

このタイプのここが困る

無意識に主観を通して物事を捉えるため、外からは何を考えているのか分からないし、自分自身でも自分のことを理解できていない。
自分の安全な世界に閉じこもって、挑戦をしようとしない。少し思い切ったことをするときも、安全を重視するためもはや挑戦とは言えないことが多い。

外向的感情(Fe)が主機能の場合 – ENFJ, ESFJ

感情機能(F)はどのように働いているのか

この機能は(価値を与えることによって)主体を客体に結びつけることもするし、(客体を主観的価値体系の中に受け取ることによって)客体を主体に結び付けたりもする。したがってそれは関係として機能するために、「関係の機能と呼ばれたりする。」

ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能 –

感情機能はもっとも誤解されやすい機能です。ほとんどの発信者は感情機能を誤解しています。
感情機能は自分と相手との間の「関係の流れ」を作り出し、維持する機能なのです。

例えば、道端で黒猫を見て不吉だなと感じたとしましょう。このとき、「わたし」と「黒猫」の間には一種の感情的な繋がりが生まれたことが分かるでしょう。

一方で、もしTを働かせた場合、私は不吉だと感じる代わりに「一般的に黒猫は不吉だと思われている」という風に考えるため、「わたし」と「黒猫」の間には関係が生まれません。

私は黒猫に主観的な価値を与えたのです。
このように感情機能は、対象に価値を与えるものであり、状況や人、時間や物事が価値という観点から理解されるようになります。

私にとってその時間は価値のあるものだったのか
この人とパートナーになるべきか
この状況を私が好ましいように変えるのは何をしたら良いか
このように考えるときに「わたし」は「対象」と繋がり感情機能が働くのです。

感情機能と感情の違い

感情は感情機能にとって背骨とも言えるものですが、感情=感情機能ではありません。
物事の主観的な価値を判断するときに使うのは感情であり、その感情に従って”感情機能”がものごとを価値づけするからです。

感情機能が発達するということは、感情が豊かになることではありません。価値判断がより繊細で合理的になっていくことなのです。幼少期など感情機能が未発達な段階では、「好き/嫌い」「快/不快」など単純な価値判断にとどまります。幼い頃に嫌がらせをされたら、その人を嫌いになっていたと思いますが、これが原始的な価値判断です。しかし、私たちは成長するにつれ好き嫌い以外の価値を認識できるようになります。

例えば、性格が悪く、周りの人からも嫌われている上司がいたとしましょう。誰も彼を理解できず近づくことができません。感情機能が発達した人はそのような状況でも、この上司と上手く付き合うことができます。この上手く付き合うとは、自分の”感じ”に正直でありながら、上司と付き合うことができるということです。感情ユーザーが上司を正確に価値づけし、自分との関係の中に上手く落とし込めるからこそできる技です。

「いや、この上司に対してカンカンに怒ったり感情を露わにするのが感情タイプだろう」と思った方がいるかもしれません。それはよくある誤解のひとつです。むしろ思考タイプの方が自身の価値観と対象を上手く関係づけることができず、感情的になることが多いのです。

このように、感情機能は、感情と上手く付き合う方法を教えてくれます。対象と関係を結び、自分の価値観に合うように相手の価値を決めることによってどんな時でも人やものと上手に付き合っていけるのです。

外向的感情機能(Fe)の働き方

外向感情機能は、価値を与えることによって相手との結びつけようとします。
例として雰囲気づくりを挙げてみましょう。感情ユーザーはその場の持つ意義を正しく評価し、判断し、認識します。その場の雰囲気に合わせながら振舞うことができるのです。その場を評価するということは、「わたし」と「その場」を関係づけることとになります。そのため自身の価値観と合うならば、興ざめするような言葉を冗談にして茶化したり、声のトーンや表情を使って正しい雰囲気にしようとします。なぜならFeユーザーはその場を好ましいと思っているのであり、適切に価値を与える方法を知っているからです。

主人と客・先輩と後輩・雇い主と召使い・友人同士・夫婦。これらの客観的に存在する人間関係のパターン(慣習)に従うことも外向感情機能の仕事です。
これらの価値や感情の形式を正当に評価し、上手く付き合っていきます。
尊大にも卑屈にもならず人より上の地位に居続けること、何かを指示するときえこひいきや一方的な命令にならないように注意すること、家族コンプレックスに負けず親孝行を尽くすこと。これらはなかなかできることではありません。
こういった外に存在するパターンと自分を結び付けて、正当に評価し、その中で自分の価値観に合った行動をすること。これが外向感情機能の真骨頂なのです。

外向的感情機能(Fe)を使うとき

・先輩後輩など、人間関係のパターンに従う
・場の雰囲気を良くしようとする
・世話を焼く
・人や物事の価値を正当に評価する
・人に興味を持つ
・影響を受ける人を想像する
・妥協点や同意できる部分を考える

このタイプに向いている職業

外向的感情機能は人や物の価値を正当に評価し、その場の雰囲気を作ったり、配慮したりできます。
そのため、基本的には、人と心地よく接したり、好きな雰囲気を作り上げたりできる仕事が良いでしょう。
人や罪の価値を評価できる点で弁護士や裁判官も適職に挙げられます。

このタイプに向いている職業は以下になります。
・保育士・教員
・イベント企画・運営
・ツアーガイド・ホテルマン
・弁護士・裁判官
・出版・ライター

このタイプのここが困る

自分で決めた相手への評価をなかなか変えることができず、対立が長引くことがある。
すぐに問題に首を突っ込み、自身が疲弊したり相手を困惑させたりする。

内界向的感情(Fi)が主機能の場合 – INFP, ISFP

感情機能(F)はどのように働いているのか

この機能は(価値を与えることによって)主体を客体に結びつけることもするし、(客体を主観的価値体系の中に受け取ることによって)客体を主体に結び付けたりもする。したがってそれは関係として機能するために、「関係の機能と呼ばれたりする。」

ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能 –

感情機能はもっとも誤解されやすい機能です。ほとんどの発信者は感情機能を誤解しています。
感情機能は自分と相手との間の「関係の流れ」を作り出し、維持する機能なのです。

例えば、道端で黒猫を見て不吉だなと感じたとしましょう。このとき、「わたし」と「黒猫」の間には一種の感情的な繋がりが生まれたことが分かるでしょう。

一方で、もしTを働かせた場合、私は不吉だと感じる代わりに「一般的に黒猫は不吉だと思われている」という風に考えるため、「わたし」と「黒猫」の間には関係が生まれません。

私は黒猫に主観的な価値を与えたのです。
このように感情機能は、対象に価値を与えるものであり、状況や人、時間や物事が価値という観点から理解されるようになります。

私にとってその時間は価値のあるものだったのか
この人とパートナーになるべきか
この状況を私が好ましいように変えるのは何をしたら良いか
このように考えるときに「わたし」は「対象」と繋がり感情機能が働くのです。

感情機能と感情の違い

感情は感情機能にとって背骨とも言えるものですが、感情=感情機能ではありません。
物事の主観的な価値を判断するときに使うのは感情であり、その感情に従って”感情機能”がものごとを価値づけするからです。

感情機能が発達するということは、感情が豊かになることではありません。価値判断がより繊細で合理的になっていくことなのです。幼少期など感情機能が未発達な段階では、「好き/嫌い」「快/不快」など単純な価値判断にとどまります。幼い頃に嫌がらせをされたら、その人を嫌いになっていたと思いますが、これが原始的な価値判断です。しかし、私たちは成長するにつれ好き嫌い以外の価値を認識できるようになります。

例えば、性格が悪く、周りの人からも嫌われている上司がいたとしましょう。誰も彼を理解できず近づくことができません。感情機能が発達した人はそのような状況でも、この上司と上手く付き合うことができます。この上手く付き合うとは、自分の”感じ”に正直でありながら、上司と付き合うことができるということです。感情ユーザーが上司を正確に価値づけし、自分との関係の中に上手く落とし込めるからこそできる技です。

「いや、この上司に対してカンカンに怒ったり感情を露わにするのが感情タイプだろう」と思った方がいるかもしれません。それはよくある誤解のひとつです。むしろ思考タイプの方が自身の価値観と対象を上手く関係づけることができず、感情的になることが多いのです。

このように、感情機能は、感情と上手く付き合う方法を教えてくれます。対象と関係を結び、自分の価値観に合うように相手の価値を決めることによってどんな時でも人やものと上手に付き合っていけるのです。

内向的感情機能(Fi)の働き方

外向的感情(Fe)が横への広がりだとするなら、内向的感情は深さで表すことができます。
例えば、Feユーザーの同情心は、起きるべき時に発揮され、その時が過ぎれば解放されます。
一方で、Fiユーザーは同情心やその他すべての気持ちを、ずっと前から溜め込み、こぼれ出る形で発揮されますが、その時が過ぎても解放されることはありません。
Fiユーザーの気持ちは深く沈み込み、心の奥底へ凝結していくのです。

Fiユーザーは自分の価値体系を常に参照しています。自分の価値に引っかからないものは目にもくれず、害をなすものに対しては”冷や水をかける”ように自分の価値に合うようにします。
いうなれば自分の世界を外界から守っているのです。

外向的感情が外の対象に重きを置き、それらの価値を上手く判断することで自分の価値観に合うように柔軟に対応していくのに対し(それゆえ深さを持たない)、内向的感情は、自分の価値観に重きを置くことで、外の対象の価値は不変のモノとなり、柔軟な判断は失われます。
例えるなら、Feはアメとムチの使い方を知ることで自分の価値観を守るのに対し、Fiは外骨格を作り自分の価値観を守るのです。

内向的感情(Fi)は深い

「静かな水は深い」ということわざがありますが、まさに内向感情タイプにピッタリのモノです。Fiユーザーの中には高度に分化(発達すること)した価値尺度があり、どんな物事に対しても感情の上で合理的に処理することができます。

彼らは自分の価値体系を複雑化させ、深化させていき、他のタイプなら受け入れられないことや、単に”好き嫌い”で終わらせてしまうことを気持ち的な合理性の下、判断することができます。

自分の価値観をただ守ることはできません。それをしていれば社会から冷遇され、周りに人がいなくなるでしょう。
生きていく過程でFiユーザーは何が大切で何を手放せるのか、どの価値観を受け入れ、どの価値観は拒まなければいけないのか考えたり感じたりし、無駄な価値体系を削ぎ落したり、加えたり、枝分かれさせたりして、価値観の再構築を行いながら社会に適応していきます。

この結果Fiユーザーは深い価値体系を持つようになり、様々な事柄から心を守ることができるようになります。
基本的に内向タイプなので、自分の内部に集中するため、簡単に価値観を表に出すことはありませんが、自分の中で意義深い事柄には声を上げることもありますし、彼らの倫理的価値基準に知らず知らずのうちに影響され居住まいを正されるような、そんな影響を周りが受けることもしばしばあります。

内向的感情機能(Fi)を使うとき

・自分の価値観について考える
・物事の優先順位をつける
・相手の評価しているところを考える
・妥協点を見つける
・周囲の人の思いや価値観を整理し結びつける

このタイプに向いている職業

内向的感情機能は深い価値観を持ち多くの人の気持ちを受け入れることができ、また、複雑に分化した価値観は人を動かす可能性に満ちています。そのため相手の心を受け入れたり、自身の心を表現したりする仕事に適性があります。

このタイプに向いている職業は以下になります。
・保育士・幼稚園の先生
・カウンセラー・福祉関係の仕事
・シンガーソングライター、作家、イラストレーター
・人事・コーチング・ソーシャルワーカー(NPO, NGO)
・生花店、飼育員

このタイプのここが困る

自分の感情に夢中なあまり周囲に対して影響を与えようとせず、無口で冷淡に見えることが多い。
自己中心的になりすぎると、気持ちは自分だけのものとなり、純粋すぎるがゆえに周囲に理解されないファンタジーになる。

外向的思考(Te)が主機能の場合 – ENTJ, ESTJ

外向的思考機能(Te)はどのように働いているのか

このタイプは、明確な立場を打ち出したり、こう言い切ることで秩序を確立する。「私が言うことは、言葉通りの意味であり言外の意味はない」。彼らは、明確な秩序を外的状況に持ち込む。商談の場では「基礎的な真実を突き止めてから、どうやって取り掛かるかを考えねばならない」などと述べる。

ユングのタイプ論―フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能 –

外向的思考は、客観的事実や、普遍的に妥当である理念などを基に物事を判断します。この機能は、タスクを整理する・現場の状況を確認する・部屋を整理する・答えの妥当性を判断するなど、日常の様々な面で使われており、科学主義にどっぷり浸かった現代人にとって最も馴染みのある機能です。
それゆえ、外向的思考タイプを考えるには内向的思考と感情機能について触れ、どこまでがその範囲なのかを考えることが有効になります。

外向的思考(Te)と内向的思考(Ti)

外向的思考は先ほど提示した通り、具体的事実や客観性に基づいて判断を下します。一方で内向的思考は主観的な思考に重きを置きます。
外向的な思考は、必要な時にその場の状況を素早く判断し、必要な回答を与えることができます。しかし、その思考はすぐに解放されその場にとどまり深化していくことはありません。
逆に内向的な思考は、自身の中に思考を凝結させ組み立てることによって、体系づけようとする力が常に働いています。状況に対応することは難しいですが、純粋な理論が組み立てられます。

いうなれば、外向的思考が事実を問題解決のために”ツール”として使うのに対し、内向的思考は事実を主観的な枠組みを発展させるための”材料”として扱うのです。
また、内向的思考は”私が存在する”というような主観的な事実を事実として扱います。主観的にしか存在しない事実を扱うことができるということですが、外向思考にはこれができません。
内向的思考を台無しにする例として、心の動きを神経節の化学変化だとか、細胞説の伸縮だとか、内分泌の問題として片づけてしまうようなものが挙げられます。主観的な”感じ”は事実としてあるのであり、それが”何か”というのは客観的事実に還元したとたん陳腐なものになってしまうのです。

外向的思考の真価は、現実に即した事実の把握や有効性の判断に現れます。外向的思考の判断は経験の中で発達していき、複雑な事象の要点をいとも簡単に見抜き、それらをどう整理し対処したらよいのかを打ち立てます。外界に柔軟に対応しどうすれば上手く問題を解決できるか、彼らはその術を知っているのです。

外向思考(Te)と感情機能(F)

感情は思考と全く異なることは、周知の事実かもしれません。しかし、感情機能がなぜ”合理的”であるか分かる人は多くないでしょう。

まず、全ての対象には、事実と気持価があると考えてください。道端で黒猫を見た時「黒猫がいた。黒猫は不吉な象徴だ」という事実による認識と、「黒猫がいて不吉な感じがした」という感情による認識があります。
時間の使い方に関しても、「だらだらしなければ他のことができた」という事実による価値の判断と、「私にとって価値のあることをしなかった」という感情による判断があるのです。

この事実の認識と気持価の認識の違いは、自分と対象に関係を持つかどうかです。客観的に考えているのか、主観と結び付けて考えている(感じている)のかの違いになります。これがそのまま思考機能と感情機能の違いになります。

であるならば、感情機能は自分にとっての価値を付与する機能であることが分かり、それに従って自らを方向づける機能であることが分かるでしょう。
Feユーザーであれば、上司と部下、客と店員など関係性の価値を詳細に認識し、その中で自分の価値観と折り合いをつけながら上手く振舞う術を身に着けているでしょう。場の雰囲気の価値を正確に評価し、それが行き過ぎれば冗談として茶化し、足りなければ真剣に説いたり前向きに諭したりすることで、誰もが気持ちの上で抵抗を感じないようにしたりするかもしれません。

これらの例から分かる通り、感情や価値観をベースとした合理性があることは明らかであり、思考タイプは主体と対象を切り離すため特にこの合理性を理解できません。どちらも別の視点から見れば合理的であるということはあり得るのです。

外向的思考機能(Te)を使うとき

・物事の要点や問題点を把握する
・効率的な方法でタスクを終わらせる
・物事を整理したり、組織化する
・的確な言葉や表現で意見を述べる
・議論をスムーズに進行させる

このタイプに向いている職業

外向的思考機能は問題を素早く分析し、的確な解決策を提示することが得意です。そのため、様々な仕事に適性がありますが、特に感情労働がなく、感情的合理性に振り回されない職場で居心地が良いと感じるでしょう。

このタイプに向いている職業は以下になります。
・管理職、マネージャー、CEO
・裁判官、弁護士
・金融アナリスト、証券会社、戦略コンサルタント
・会社員一般
・起業家、自営業者

このタイプのここが困る

正しいが発展性がなく、現実をただなぞるような考えを述べるばかりのトートロジー的な考えになることがある。
いつも厳しい表情をしており、笑顔になると誰だか分からないほどである。

内向的思考(Ti)が主機能の場合 – INTP, ISTP

内向的思考機能(Ti)はどのように働いているのか

事実は内向的思考にとっては、二次的な意味しか持たないからである。重要な価値があるのは、主観的理念、すなわち、彼の内部の眼に映じている多少とも漠としたシンボル的なイメージであり、それを発展させ、提示することである。

タイプ論 – Carl Gustav Jung

内向的思考は主観的な内容を基に自らを方向づけます。思考の内容が具体的な体験や客観的な事実であったとしても、最初の出発は主観的内容からですし、最終的な結論も主観的な答えに戻っていきます。
答えを提示しようとして考えているというよりかは、自分の主観的な思考内容を形作り体系付けることが目的であり、答えはその先に結果として生まれるものなのです。

「事実からでなく、まず観念を明確にするところから始めなさい。」「頭の中が整理されていないと、どこにも行きつかない」
こういった物言いをする人がいれば、その人は内向思考タイプでしょう。

外向的思考(Te)と内向的思考(Ti)

外向的思考は具体的事実や客観性に基づいて判断を下します。一方で内向的思考は主観的な思考に重きを置きます。
外向的な思考は、必要な時にその場の状況を素早く判断し、必要な回答を与えることができます。しかし、その思考はすぐに解放されその場にとどまり深化していくことはありません。
逆に内向的な思考は、自身の中に思考を凝結させ組み立てることによって、体系づけようとする力が常に働いています。状況に対応することは難しいですが、純粋な理論が組み立てられます。

いうなれば、外向的思考が事実を問題解決のために”ツール”として使うのに対し、内向的思考は事実を主観的な枠組みを発展させるための”材料”として扱うのです。
また、内向的思考は”私が存在する”というような主観的な事実を事実として扱います。主観的にしか存在しない事実を扱うことができるということですが、外向思考にはこれができません。
内向的思考を台無しにする例として、心の動きを”神経節の化学変化”だとか、”細胞説の伸縮”だとか、内分泌の問題として片づけてしまうようなものが挙げられます。主観的な”感じ”は事実としてあるのであり、それが”何か”というのは客観的事実に還元したとたん陳腐なものになってしまうのです。

外向的思考の真価は、現実に即した事実の把握や有効性の判断に現れます。外向的思考の判断は経験の中で発達していき、複雑な事象の要点をいとも簡単に見抜き、それらをどう整理し対処したらよいのかを打ち立てます。外界に柔軟に対応しどうすれば上手く問題を解決できるか、彼らはその術を知っているのです。

内向的思考機能(Ti)を使うとき

・数学の問題を解く
・目標達成のための選択肢を漏れなく吟味する
・将棋を指す、戦略の研究をする
・様々な考えを収集し議論の概要を考える
・議論を要約する
・自分の中で疑問に思う点を質問する

このタイプに向いている職業

内向的思考機能は物事を体系的に組み立て、理論として確立していくのが得意です。そのため、考える時間を十分にとることができ、それを実践できるような職種が向いていると言えるでしょう。

このタイプに向いている職業は以下になります。
・学者
・コーチ、アスリート
・エンジニア、メカニック
・研究職
・個人事業主

このタイプのここが困る

このタイプの理論は純粋すぎて現実的な解決に繋がらないことがある。
何を考えているのか分からず、あっちこっちに思考が飛んでいるように見える

まとめ

心理機能を理解することは、必ずしも必要なことではありません。
検索をすればタイプごとの特徴が出てきますし、実生活ではそれで充分なことも多いでしょう。

しかし、相手のことを理解する時、心理機能は大きな力を発揮します。
誰もが人は自分と同じように生きていると勘違いしがちですが、何に重きを置くのか、何に心が動かされるのかは心理機能ごとに異なります。それが高い精度で分かる心理機能はやはり他者理解にとって必要不可欠なものとなるでしょう。

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