こんにちはコブータです。性格タイプを学び始めた時、最初に困ったのが参考文献が非常に少ないことです。
今では16Personalitiesでお金を払えば詳細な説明が見れたり、そこそこ信頼できそうな記事があったりしますが、
数年前にはそのようなものがありませんでした。
また今現在でも、性格タイプに関する情報が氾濫してどれが確かなソースなのか分からないという方もいると思います。
ですので、今日は性格類型を勉強できる書籍で信頼できるものをランキング形式で紹介していきたいと思います。
5位 – Neuroscience of Personality: Brain-Savvy Insights for All Types of People (English Edition)
脳科学の知見からMBTI™を見る
- 各心理機能が働いている時の脳の動きを知ることができる
- インタビューではなく、データに基づいているため信頼性がある
- kindle unlimitedで無料で読める
- 英語の書籍なので読みづらい
- 心理機能について事前に理解している必要がある
半分の章しか読んでないので、今のところの評価です。この本は、脳科学の知見からMBTI™を研究する目的で書かれており、各心理機能がどのような脳領域を使っているのかが分かるため、心理機能について客観的で深い理解をしたい人におすすめです。また、タイプごとの脳領域を働かせるための質問項目などもあり、タイプ判断の参考にもなるかと思います。
問題点として、全て英語で書かれているため、読むのに時間がかかる点が挙げられます。
私はDeeplに課金して翻訳してますが、難しい場合は気になるところだけ逐次翻訳しながら見るのが良いと思います。
また、英語特有の表現もあり、翻訳でも少し分かりづらいところがあります。
時間がある人や、心理機能と脳科学に興味がある方はぜひ読んでみてください
4位 – タイプ論
MBTI™の元となる理論、ユングが書いたタイプ論の原典
- それぞれの心理機能がどういうものなのかについて、詳しく説明が書かれている
- タイプ論やが生まれた背景について具体的に書かれている
- 新品で9000円前後、中古でも6000円前後と価格が高い
- 理論的な話が多く、タイプ判定などに役立ちにくい
- 文量が多く、言葉が難しい
タイプ論は、MBTI™理論の生みの親であるユングが書いた本です。MBTI™をより詳しく知りたい方はこちらの本をおすすめします。
特に、この本がおすすめな人は「心理機能を理論的に理解したい人」です。
例えば、Seが「五感を上手く使うことができる」機能であることは知っている人も多いかもしれませんが、
なんでSeを持っていると五感を上手く使えるのか分かる人は少ないと思います。
そんな、そもそも心理機能って何なの?の疑問に答えてくれるのがこの本です。
それ以外にも、歴史・理論的な背景や、学問としてのタイプ論についても書かれているので、
理論的な側面をもっと知りたいという方にお勧めです。
文が難しいですが、その分正確に記載されているので、読む価値はあると思います。
3位 – ユングのタイプ論: フォン・フランツによる劣等機能/ヒルマンによる感情機能
劣等機能と感情機能にフォーカスした内容の濃い一冊!
- とにかく内容が濃い!劣等機能がなぜタイプ論の鍵となるのかがよく分かる
- “感情機能”の正しい理解ができるようになる
- ユングの弟子が書いているため、信頼できる
- 絶版本のためとにかく高い・見つからない
- 心理機能やユングの理論をある程度理解していないと分からない部分がある
この本は、ユングの弟子であるフォン・フランツとヒルマンが書いた文を日本語へと翻訳したものになります。タイプ論は参考文献が異様に少なく、1つの機能の詳細を知るのにユングが小出しにした情報を自分でつなぎ合わせなければいけません。
そんな中、この本は「劣等機能」と「感情機能」をテーマに絞り、他の本では考えられないほど深い考察がなされています。感情機能=感情でないのはなぜか。感情と感情機能のかかわりは?劣等機能が人生で大事だと言われるのはなぜか?個性化の過程で劣等機能がどのように大事になってくるのか?
この2つのテーマに合致する話題であればどんな疑問にも答えてくれます。全ユング信者に読んでいただきたい、本当におすすめの一冊です。
3位としたのは、
①初心者が初めて読むのに向かないこと(体系立っていない)
②絶版本であり売っていない・価格が高いこと
があるからです。
上記さえなければ1位でもよい本だと個人的には考えています。
興味がある方は(中古であれば)以下のリンクから購入できますが、通常6000~8000円かかります。
おすすめは国会図書館などで借りて読むことです。無料で読めるので時間がある方はぜひ読んでみてください。
2位 – MBTIタイプ入門シリーズ
MBTI™公式が発刊する信頼性の高いシリーズ
- 公式が出している本なので信頼できる
- 統計から得られた行動の傾向が数多く記載されているため、タイプ判定にも使える
- 実際のインタビュアーの実体験が書かれており、タイプの想像がしやすい
- 30-40ページしかない冊子なのに一冊2640円もかかる
- 自分のタイプの記載が数ページしかなく、コスパが悪い
MBTIタイプ入門はMBTI™の公式から出版されている冊子で、ページ数が少ないにも関わらず一冊2640円もします。
コスパは非常に悪いですが、内容は文句の付け所がありません。
実際に統計を行った結果をもとに、それぞれのタイプごとの行動・思考の傾向を数多く記載しており、
心理機能にまつわる被験者の具体的なエピソードまで記載されています。
この本がおすすめな人は、「時間はないけどMBTI™をちゃんと理解したい」人です。
今回の記事で紹介する本は200ページ越えの本も多く、原文が英語のため日本語が難しいことも良くあります。
そんな中で、このシリーズでは必要な情報が1ページにぎゅっと詰まっており、時間がない中でも比較的読みやすい本になります。
また、他の本を読んで、特定の知識を得たいという人にもお勧めです。
現在、MBTIタイプ入門シリーズは無印含めて6冊あり、「タイプダイナミクスとタイプ発達編」「職場編」「チーム編」
「タイプとストレス編」「コミュニケーション編」が発刊されています。
これらの中で読んでみたいものがあれば、一冊だけ購入することで、必要としている知識を獲得できます。
個人的に1番おすすめなのが「タイプダイナミクスとタイプ発達編」、
2,3番目に「タイプとストレス編」「コミュニケーション編」です。
というのも、タイプダイナミクスに関しては具体的に書かれているサイトが少なく、こちらの本が参考になったからです。
個別の事情により、心理機能が発達しなかった場合の具体的な事例や、中年期に発達を止めてしまった場合どうなってしまうかなど、人生スケールで心理機能に関する記載がなされています。
他2つは、現実に即している点と、文量が他と比べて圧倒的に多いため、間違いない選択になると思います。
特に、グリップ状態の具体的な事例と、そこからの抜け出し方が書かれている「タイプとストレス編」は、
WEBで調べるより詳細に書かれており、今後の人生で役に立つこと間違いなしです。
1位 – MBTIへのいざない―ユングの「タイプ論」の日常への応用
これ一冊でOK! MBTIを網羅的にまとめた一冊!
- 心理機能から適職、コミュニケーションの問題まで幅広く網羅
- 「誠実さの表現」や「他意のない言動」など日常へ応用しやすい記載が多い
- 他書籍と比べてお手頃価格!
- 文量が多い
- 心理機能について「タイプ論」ほど理論的に書かれていない
1位はみんな大好き「MBTIへのいざない―ユングの「タイプ論」の日常への応用」です。
MBTI™の基本書として性格類型界隈では非常に人気があります。
この本の特徴は、何といってもその網羅性。心理機能についての記載はもちろんのこと、ストレス時の症状、よく見られる動機づけ、心のバランスを保つための行動、劣等機能とその発達の方法、怒りの要因や思いやりの示し方、信頼することや誠実さの表現法、世代間のギャップなどなど、書ききれないほどタイプについての記載があります。
これらは、日常でも非常に活かしやすく、実用性に関しては他の書籍の追随を許しません。
個人的には、MBTI™との向き合い方についてしっかりと書かれているのがとても良いと思っています。
「タイプは能力や適性ではない」という項があるのですが、これはMBTI™を学ぶ全ての人に読んでもらいたいと思っています。MBTIに対する基本的な考え方や誤解を丁寧に説明してくれる点でも、良書だと感じました。
そして、こんなに良い本なのに3850円で購入できます!
MBTIタイプ入門を2冊買ったらこちらの本が買えますが、絶対こっちを買った方が良いです。
どの本よりもお手頃価格で、詳しくMBTIについて勉強することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。性格類型(タイプ論)の本は数が少なく、値段も高いものが多いのでどれを買えばいいか悩むと思います。
基本的にはこの記事の1位から順番に読んでいくのが良いと思いますが、経済事情や求める知識によって変わってきますので自分に合った書籍をお選びください。
この記事で少しでも性格類型に関する書籍の内容やそれぞれの違いが伝えられていれば幸いです。