仲介者/INFPの特徴

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MBTIに詳しい猫

今回はINFPについて紹介していくぞ
INFPは自身の価値観を大切にしている。
優しく柔軟に見えるが、自分の軸をしっかりと持っていることが多い。

友達のINFPもそんな感じかも。
INFPちゃんは普段から色々考えてる印象があるな。

そうだな。INFPは自分の感情や価値観をよく信頼している。
カウンセラーがこのタイプに多いのもこれが理由だな。
詳しく見ていこうか。

目次

INFP-t と INFP-a の違いは?

-t、-aの違いは、端的に言うと

「-t」の方が神経質で、ストレス耐性が低い
「-a」の方が心配事が少なく、ストレス耐性が高い

です。これは、BIG5という最新の性格診断テストの要素を足したもので、本来MBTIとは関係がありません。

タイプ論との関連も、そこまで深く研究されてはいないので、今回はストレス耐性が違うんだな、程度に思ってもらえれば大丈夫です。

-tと-aについては追々解説していくが、
ここではアルファベット4文字から分かることを見ていこう。

心理機能についてはこちら

「心理機能」や「Fi」ってなに?という方ははこちらを先にご覧ください。

INFPの特徴

INFPは周りからは分かりづらいですが、自分の中に核となる価値観を持っています。
自分は何がしたいのか、どのような生き方をしたいのか、人とはどうかかわるべきか。そういったことを大切にし、その生き方を追求することをなによりも優先します。
そういった理由から普段は人に合わせますが、自分の価値観が揺るがされると感じた場合は、頑なに意見を変えないことがあります。

また、具体的で現実的なことよりも、未来の可能性や抽象度の高いことに興味が行きがちであり、歌や文学に興味があるINFPが多いのも、価値観×抽象の部分が心の指向として見られるからでしょう。
好奇心が旺盛で、色々なことを知りたがるのもINFPの特徴です。

また、あまり知られていませんが、ひとつのことを継続して行うことに重きを置いているというのもINFPの特徴として挙げられます。
自分が長い間続けているものを思い浮かべてみてください。(半年あれば十分です。実は世の中には半年も物事が続かない人が結構います。)

大変な仕事、趣味、なんとなく続けていることなんでもOKです。
きっと何か思い浮かんだと思います。
毎日やっているので、努力と言えるか分からないと思う方もいるかもしれませんが、同じことを繰り返せば自然と上達し、そのことに詳しくなっていきます。
INFPは時間と努力によって理想を叶えていくことを信頼します。

INFPが苦手なこと

苦手なことは、
社会で正しいとされていることに従う
自分の価値観に合わないけど合理的な理由だけで仕事・活動をしたりする
人の価値観をいったん脇に置いて、論理的に正しいアドバイスを行う

などといったことです。

こう言った理由から、仕事でのミスマッチングが多く見受けられます。
INFPの職場選びは、自分の価値観が押しつぶされないことが大切になります。ですので、
ひとりひとりが自分や他者の価値観を尊重し、適度な関わり合いがある職場・決まり切ったやり方や対応を強要されることのない職場・内省する時間や場所が十分にある職場などを探す必要があります。

社会と折り合いが合わず仕事でつらい思いをしたり、自己肯定感が低いINFPがいるのは社会と自分の価値観との間で軋轢が生まれているのかもしれません。

また、「やらなければいけないこと」を判断するのが苦手な方が多いです。日常で言うと効率的な家事の順番・仕事ではタスクの優先順位を考えるなどです。その判断に意識を割くのはINFPにとってはエネルギーを使います。

INFPは社会で生きづらい?

INFPは社会不適合なのか

INFPのタイプダイナミクスは
Fi – Ne – Si – Te
だよね。ここから何が分かるの?

ああ、検索ワードで「社会不適合者」だのと言われている理由が分かる。タイプ論で言わせれば全く間違った見方だよ。

酷いこと書く人がいるんだね。
それで、なんでそういう風に思われてるのかな?

FiとTeの判断機能の話をしているんだろう。
上にもある通り、INFPはFiで自分の内面にある価値観を敏感に察知することができる自分が不正をしているときはもちろん、こうありたいという理想から少しズレるだけでも、それが自分で分かってしまうんだ。

自分に厳しいってことかな?
だったらなおさら検索ワードの意味が分からなくなるね?

Teが劣等ということは合理的な判断を普段使わないということだ。次々と合理的な判断と逐次的な処理を要求される会社員なんかは肌に合わないと感じても不思議じゃない。就職を諦めたり、無理して働いたり、そういう悩みがあるから、サジェストにも出てくるのかもな。

確かに、仕事って合理的な判断ばっかりかも。
そうしたら、今の社会ではTeが大事になってくるんだね。

そういう部分もあるだろう。ただ決めつけてはいけない。
INFPでもバリバリ仕事をしている人はいる。
全ての人は全ての心理機能を使うことができるからだ。劣等機能は劣等性を持つが、全く使えないというのは誤りだ。

それに、仕事のすべてがTeの判断で回っているわけではない。感情的(F)なサポートが必要な場面もあるし、新人育成や新しい分野に挑戦するときはにはNeを使うことができる。Teが苦手なら、ルーティン化してSiの要素を増やしたり、そもそもそういう仕事が回ってこないようにすることもできる。

確かに、Teがあれば仕事ができると思ってた。
それに、別の機能を使う方法もあるよね。
ちょっとできないって決めつけていたかも。

そう、あくまでタイプ論は認知と判断の傾向を決めるだけだ。
そこから得意や不得意・興味の方向性を推察することはできるが、
「社会に適合できるか」などの個別事象は、その人のこれまでの人生や、仕事の経験によって100人いれば100通りで変わってくる。
ユングが「全ての人は例外である」というのもこれが理由だろうな。

INFPの指向に合った仕事

仕事一覧とその理由

職業理由該当する
心理機能
カウンセラー、福祉系の仕事
幼稚園・保育園の先生
他人の気持ちに敏感であり、他者の価値観・感情を尊重できるため。Fi
シンガーソングライター
作家、美術やデザインの仕事
イラストレーター、フォトグラファー、ハンドメイド作家
自分の感情・価値観が明確であるがゆえに、表現をすることができるため。また、他者や社会の価値観との隔たりを強く感じるので、
自身の経験を芸術に昇華させることが容易である。
それを表現する多様な方法を考えることも得意である。
Fi, Ne
Webデザイナー、アートディレクター、インテリアデザイナー
コピーライター
自由な発想力により、他人には思いつかないようなアイデアを生み出すことができるため。Ne
人事、コーチング、ソーシャルワーカー(NPO, NGO)他者の可能性を考えるのが得意であり、幅広い視点からポジティブに支援をすることができる。
また、他者の価値観や気持ちを尊重することができ、相手の事情をくみ取ることに長けているため。
Ne, Fi
生花店、飼育員
フリーランス、在宅ワーク
静かで落ち着いており、内省する時間が取れる仕事である。
比較的自由に時間を決めることができ、形式ばっていないため。

自分の性格タイプを活かして生きるには?

INFPは、自分が打ち込んでいることに関して、深く集中して打ち込むことができます。
自分の信念や価値観に合うことであれば、継続により大きな成果を生み出すことができるでしょう

なので、まずは自分がこれをやりたいと思えるようなものに出会うことが大切です。
様々なことに挑戦したり、やれそうなことを調べてみたり、自分の可能性を広げるためのアクションをしてみましょう。
焦るかもしれませんが、INFPは自身の可能性を想像するのが得意なのでゆっくりやりたいことを見つけましょう。

やりたいことがある人は、どうすればそれを達成できるのか考えてみましょう。
3か月先までにどうなっていたいか目標を考えるのも良い方法です。

行き詰まったら想いや価値観を同じにする人と一緒にやる、達成した人にやり方を聞くなど、
人に頼ったり、先達の力を借りると良いです。
都度自分の価値観に沿った生き方ができているか、たまには立ち止まって確認することを忘れずに。

INFPの適職にアーティストと書かれるのはなぜ?

INFPの適職にアーティストと書かれるのはなぜ?

INFPの適職を調べると、アーティスト・作家・ミュージシャンとかが
出てくるけど、全然参考にならなそうだよね。
そもそも、なんで上の職業が向いてるって言われるんだろう。

この質問も心理機能の観点から見ていこうか。

INFPのタイプダイナミクスは
Fi – Ne – Si – Te
だね。Neって発想力って感じがするから、それでなのかな。

それもある。が、一番は主機能によるところが大きいだろう。
Fiという機能は、「人の気持ちに敏感」と書かれることが多いが、
これはなんでか分かるか?

” i ” が内向で、自分の中で内省をするってことだったよね。だから、Fiは自分の内の感情や価値観を判断に使うってこと。となると…?
なんで人の気持ちに敏感になるんだろう?

Fiが主機能ということは、感情判断を信頼しているということになる。
自身が感じ、考える過程、そこから生まれる価値観を非常に大切にしているんだ。

だからINFPにとって価値観を尊重するのは当たり前で、自分も相手も関係なく守られるべきものだと考える。
実際、INFPは「相手の感情が害されていないか」「人が組織の中で自分の価値を認識できているか」などをよく見ていることが多い。

また「自分だったらどう感じるか」を再現性高く考えられるのもINFPの特徴だ。Siは内的な感覚や事実を積み重ねるイメージだが、これによって自身の感情を知覚し、Fiによって特定する。そういった機能があるから、感情を追体験するのが比較的容易なタイプなんだ。

「人の気持ちに敏感」はこれらが理由となっているんだろう。

「人の気持ちを考える」って僕は”考える”だけなんだけど、
相手の感情を自分で追体験するって方法もあるんだね。
そう考えると、僕とINFPでは小説や歌への感じ方もまた違うのかも。

そうだ。感じ方は自由で人によって違うんだ。

話が広がってしまったが、INFPは感情や価値観のプロフェッショナルだ。自分の想いと外界との軋轢をはっきり感じられるこのタイプは、
人の感情の代弁者になりやすい。
だからこそ、間口は狭いが相手の感情や価値観を揺さぶる作家やミュージシャン(作曲家)などが向いていると言われるんだろう。

INFPの恋愛傾向

誠実さを求める

INFPは容易に嘘を見抜きます。
自身の価値観や感情と常に向き合っているがゆえに、相手の感情や価値観の揺らぎを
見抜くことが得意
なのです。

なので、欺瞞や偽善、その場しのぎの言葉などはINFPの前では言ってはいけません。
その場ではやり過ごせるかもしれませんが、INFPの中で不信の種が育ち始めてしまうでしょう。
INFP自身がそうであるように、パートナーにも誠実であることを求めます。

心を開くまでに時間がかかる

INFPは恋愛でも友人関係でも相手に心を開くまでに時間がかかります。
INFPの心の開き方は、INFJとの違いを表した以下の例えを見ると分かりやすいです。

「INFJは客人を部屋の奥まで見せるが、気分を害されると今後部屋にその人を入れなくなる。」
「INFPは玄関で客人に対して対応するが、気に入った人は部屋に入れて一緒にくつろぐ。」

上の例えは、INFPが自分の心を信用した人にしか見せないことを表しています。
傷つきやすいINFPだからこそ、自分を守るために取捨選択が必要なのです。
また、一度心を許せば、普段の物静かなイメージと打って変わって、スムーズに会話をするようになります。
いわゆる内弁慶タイプと言えるかもしれません。

パートナーのありのままを受け入れる

INFPはパートナーに自分らしく生きて欲しいと思っており、その支援に力を惜しみません。
誰かのために生きるのではなく、自分自身のために、自分の羅針盤に従って生きて欲しいと心から望んでいます。

INFPは、パートナーの本質を理解したいと強く願い、様々な角度から質問をします。
それは、パートナーの表面を取り除いた本当の姿を見つけたいと思っているからです。
そして、本当の姿を受容したいと思っているからです。

パートナーのしぐさや行動をひとつひとつプロファイリングし、
色々な視点から質問を繰り返し、相手の本質に近づいていきます。
外から見ると、INFPは少し抽象的でフワフワしていると感じるかもしれません。
しかし、実のところ相手の感情や大事にしていることを正確に把握し、
パートナーが活き活きと過ごせるよう、陰ながらサポートしているのです。

INFPと他タイプとの関係

タイプ関係 (ソシオニクス)考察
ESTJ双対関係INFPの苦手な部分である、論理的な判断(感情や価値観ではなく、
外的な決まりや効率によって判断すること)を肩代わりしてくれる存在。
逆にINFPは相手の存在をそのまま受け入れることができる。
お互いの苦手な部分を補い、互いに高めあうことができます。
しかし、INFPが大切にしている価値観や感情を尊重してくれない場合は、
INFPにとって敵のような存在になることもあるでしょう。
INFP同一関係価値観や思考パターンが同じなので、仲良くなりやすいが、
得意なことや苦手なことが似ているため、比較してライバルになってしまうことも。
総合的には、強みも弱みもお互いに理解できるため、安心して過ごせる良い関係でしょう。
ENFP鏡像関係使っている機能が同じで双子のような関係になりやすいです。
得意なこと、苦手なことが似ているので、安心して過ごせるでしょう。
ISTJ活性化関係使っている機能は同じですが、順番が違います。
INFPがストレスと感じる判断を、ISTJは自然と行うことができます。
逆に、INFPが必要としている開けた可能性を、ISTJはそこまで必要としていません。そのすれ違いが心の距離を生むことがあるので注意が必要です。
総合的には、お互いに支えあうことができる関係といえるでしょう。

タイプ論と相性 ~ソシオニクス~
最近よくタイプごとの相性を判定したものを見かけますが、タイプ論には相性論は存在しません
ソシオニクスには相性論がありますが、タイプ論にはない理論のため、
タイプをそのまま当てはめて使うことはできないのです。
そもそも、相性はその人の過去・家庭環境や何を求めるかによって異なります。
相性論は、〇×で考えるのではなく、お互いのタイプの得意・不得意を考えるとよいでしょう。
そのためには、心理機能の理解が欠かせません。
心理機能が分かれば、ソシオニクスの主張も分かるようになるはずです。
このブログでも紹介していますが、最初のうちは参考程度にとどめるのが良いでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。
INFPは周りから誤解されがちな性格タイプです。
親しい人以外には本心を見せるのは難しいことで、合理的な判断にも大きなストレスがかかります。

しかし、INFPは自らの羅針盤を持ち、自分の感情や価値観に従って生きることのできる
稀有な存在ともいえるのです。一度自分に合った生き方を見つけることができれば、
他のタイプにはない集中力と継続力を発揮し、理想を叶えることができるでしょう。
特に、人の心が関わる分野では、自分の普段使っている機能を十分に使うことができるため、
使い慣れている指向を使って過ごすことができるでしょう。

課題として、目標を細かく管理したり、時には自分の心を無視してでも合理的な判断を下すなど、
Te(外的思考機能)を使ってみることが大事です。もし決断をするのが難しい場合は、
合理的な判断が得意な友人やパートナーに話を聞いてみるとよいでしょう。

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