タイプ論を学ぶ-アルファベットや心理機能、おすすめの書籍まで幅広く網羅-

記事では、性格タイプを理解するために必要な知識を幅広く網羅的に解説していきます。

はじめて性格タイプに触れる人でも、この記事を見れば全部分かるようになるよ!

タイプ論に関するまとめ記事だ。既にタイプ論に詳しい人はSTEP1を飛ばして見るといい。

目次

はじめに:性格タイプを知ることでなにが変わるの?

性格タイプ・類型論を知ることで以下のことが分かるようになります。

性格タイプ・類型論を知ることで分かること
生きづらさの原因
自分心地よくできる仕事探し

今まさに生きづらさを感じている人、人間関係で上手く行っていない人、自分の適職や人生設計に悩んでいる人にとって性格タイプは人生の羅針盤になるものです。

かくいう私も、MBTI™や16Personalitiesに出会って自分に自信が持てるようになり、生きる方向性が明確になりました。
自分の性格や相手の性格を知ることで、人生が格段に生きやすくなるのです。

しかし、性格タイプを上手く使えるようになりたいと思っても、体系的に学べる方法がありませんでした。
様々な書籍や論文を読み、類型界隈と呼ばれるコミュニティに入るなどして、長い時間をかけて学んできました。

この記事を読むことで、すぐに性格タイプを自分の生活に活かすことができるようになり、それぞれが抱えている問題に対処できるようになります。
できるかぎり分かりやすくまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

性格タイプの全体像

性格タイプとは何か

MBTI™や16 Personalitiesなどで診断可能な性格タイプは、G.C.ユングのタイプ論を元に作成されたものになります。
人の性格を
内向(I)-外向(E)、感覚(S)-直観(N)、感情(F)-思考(T)、判断(J)-知覚(P)に分類し、
それぞれのアルファベットを順番に4つ並べたものを、その人の性格タイプとします。
ex.) ENFP, INFJ など

また、当ブログではMBTI™や16 Personalitiesなどのことを、まとめて性格類型論と呼んでいます。

性格類型を活用するためのロードマップ

性格タイプをアルファベットで表す方法は、分かりやすく簡略化されたもので、自分の性格を知るには不十分です。
自分の性格を正しく知りたいなら、心理機能を知る必要があります。

以下に性格類型で人生をもっと良くするためのロードマップを作成しました。是非参考にしてみてください。

STEP1: アルファベットの意味を知

まだ性格タイプ診断をしていない方はこちら

各タイプごとの性格解説

まずは、自分の性格タイプを見てみましょう。
心理機能が出てきても読み飛ばしてOKです!自分の性格と合っているか考えながら見てみましょう。

各タイプの記事はこちら(一部記事は作成中です。少々お待ちください。)

簡単なアルファベットの解説

性格タイプのアルファベットには、一文字ごとに意味があります。

E-Iは「エネルギーがどっちに向かうか」→ (E)外の世界に興味が向きやすい / (I)自分の内面に興味が向きやすい
S-Nは「ものの見方」→ (S)具体的な事実に目が行く / (N) 抽象的なパターンなどに目が行く
F-Tは「判断の仕方」→ (F) 主観や感情を大事にする / (T) 論理や合理性を大事にする
P-Jは「判断(F,T)と知覚(S,N)どっちが得意か」 → (P) 判断より観察が強い/ (J) 観察より判断が強い

という意味になります。簡単にまとめると以下のようになります。

もっと詳しくアルファベットの意味を解説

それぞれのアルファベットについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
自分のタイプが分からない人向けに〇×クイズも用意しています。
是非活用してみてください!

STEP1まとめ

自分の性格タイプについて理解が深まったでしょうか?
性格がズバリ言い当てられていたり、自分でも気づかないような発見があったかもしれません。

次のSTEP2では、「なぜそのような性格になるのか」を深堀していきます。
心理機能は性格類型の核となる部分です。これをマスターすれば生活の色んな面で活かすことができるようになります。ぜひ参考にしてみたください。

STEP2: 心理機能の使い方を知る

心理機能ってなに?

MBTI™や16Personalitiesでは、分かりやすく表記するためにタイプをアルファベット4文字で表しますが、
元々ユングが考えた理論では心理機能という概念を使っていました。
心理機能は全部で8つ「Se, Si, Ne, Ni, Fe, Fi, Te, Ti」で、
「INFJ」という性格タイプを表したいなら、「Ni – Fe – Ti – Se」のように心理機能の順番で表すことができます。

INFJの表記だと何が得意かしか分かりませんでしたが、心理機能を使うと以下のような疑問も解決できます。

・FとTどっちも使っている気がする
・同じSなのに全然違う性格に見える
・EとIどっちか分からないときがある


同じSでも「SeとSi」では性格が真逆と言っていいほど異なります。
心理機能を見ることでより深く性格を理解することができるのです。

自分の性格タイプの心理機能を見てみる

まずは、自分の性格タイプがどんな心理機能を持っているのか見てみましょう。
心理機能を順番に並べたものを、タイプダイナミクスと言います。

MBTI/16perの表記タイプダイナミクス (心理機能の表記)
ESFP (エンターティナー)Se – Fi – Te – Ni
ENFP (広報活動家)Ne – Fi – Te – Si
ESTP (起業家)Se – Ti – Fe – Ni
ENTP (討論者)Ne – Ti – Fe – Si
ESFJ (領事館)Fe – Si – Ne – Ti
ENFJ (主人公)Fe – Ni – Se – Ti
ESTJ (幹部)Te – Si – Ne – Fi
ENTJ (指揮官)Te – Ni – Se – Fi
ISFP (冒険家)Fi – Se – Ni – Te
INFP (仲介者)Fi – Ne – Si – Te
ISTP (巨匠)Ti – Se – Ni – Fe
INTP (論理学者)Ti – Ne – Si – Fe
ISFJ (擁護者)Si – Fe – Ti – Ne
INFJ (提唱者)Ni – Fe – Ti – Se
ISTJ (管理者)Si – Te – Fi – Ne
INTJ (建築家)Ni – Te -Fi -Se

実はタイプダイナミクスには規則性があり、4つのアルファベットから導き出すことができます。
気になる人は以下の記事を参考にしてみてください。

心理機能のアルファベット8つの意味

心理機能は性格タイプを理解するうえで大切な概念です。次に8つの心理機能について見ていきましょう。

機能機能+(外向/内向)機能に見られる典型的な特徴
知覚Se現実的で行動的、いつどこで誰がなど情報を抑えるのが上手。その場の状況を徹底的に捉える。「いま」に焦点が当たりやすい。外部からの刺激に関心がある。気さく。
知覚Si思慮深く現実的。注意深く、事実を積み重ねる。細部に惹かれる。
自分が蓄えた情報を大切し、自信がある。こつこつ努力をする。
知覚Ne改革的で行動的。可能性や抽象的な概念に注目する。素早くアイデアを出す。
慣習にとらわれない。他の人や物の可能性を見つけワクワクする。
知覚Ni学術的で理論的。概念や理論が好き。物事の本質に興味がある。
未来の可能性に関心を向ける。落ち着いていて、集中力がある。
判断Fe社交的で共感的。優しい。人と交流したり、協力したりすることに興味がある
他者の気持ちや価値観に関心を向ける。人についての問題を解決したい。
判断Fi調和的で芸術肌。独自の考えや価値観を持つ。思慮深く、受容的。
自身の価値観や感情を大切にする。個人を大切にする価値観を持つ。
判断Te合理的で分析的。議論が好き。様々な考え方や処理の仕方を持っている。
外界の物事を体系づけ、対処していくことに興味がある。考えたことを行動に移す。
判断Ti思慮深く理論的。考えを組み立てて整理する。自分の中で分析することを好む。
自身の中で物事を体系的に整理することに関心がある。独自性を持つ。

心理機能について深く知りたい方はそれぞれのアイコンから記事に飛ぶことができます。
発展的な内容も多いため、最初は【初学者向け】の記事をおススメします。

主機能と補助機能・第三機能と劣等機能について

自身のタイプダイナミクスが分かったところで、それらの機能がどのように発揮されるのかを見ていきましょう。
例えば、ISFJ(Si – Fe – Ti – Ne)なら主機能はSiになり、思慮深く現実的な側面が強く出ますが、
劣等機能がNeなので視野の広さや、可能性を信じる力に関しては働きづらくなっています。

どの部分にどの機能があるかによって機能の発揮され方が異なるのです。
主機能や補助機能など、機能の順番については以下の記事を参考にしてみてください。

STEP2まとめ

STEP2では心理機能について見てきました。基礎的な心理機能の働きや機能の並び方について理解できたかと思います。心理機能については、性格タイプ(アルファベット4文字)と同じく誤った知識が多く、我流の解釈をしている方が多くいます。

STEP3ではより詳しく心理機能について見ていきます。実際の生活での表れ方も説明しているので、少し難しい部分もありますが、ぜひSTEP3までご覧ください。

STEP3: 心理機能の表れ方を知る

類型論と特性論の違いを知る (MBTI™と16Personalitiesの違い)

ここはタイプ論を現実に適用する際、非常に大事な部分になってきます。タイプは能力とは関係ないということを何度も読んで理解してください。

ここを飛ばしてしまうと、誤ったタイプ論の使い方をしたり、偏見に気付かないままタイプ論を解釈してしまいます。
非常に大切な部分なので読み飛ばさず、しっかりと見ておくことをお勧めします。

自分のタイプを心理機能を通して見てみる

心理機能を使って自分の性格タイプを見てみます。
まずは主機能を通して自分の性格を見てみましょう。自分が一番よく使う機能で、知らず知らずのうちに人生に影響を与えています。
自分を理解するのにうってつけの機能と言えるでしょう。

キャラクターの性格タイプを推測してみる

心理機能を使えばタイプの判定もできるようになります。キャラクターのタイプ判定の記事を用意しましたので是非参考にしてみてください。

記事作成中です。少々お待ちください。

タイプ判定を他人にする場合は相手に敬意を払い、決めつけないようにすることが大切です。
タイプを決めつけることで、相手への認識を狭めてしまわないよう十分に注意しましょう。

また、キャラクター性格診断スレまとめ Wikiもおすすめです。Wikiなので偏見もあり全てを鵜呑みにするのは危険ですが、どのようにタイプ判定をするのかに関しては参考になるかと思います。

劣等機能との向き合い方を考えてみる

ユングはタイプ論の中で劣等機能が最も大切であると述べています。
「どんな人であれ劣等機能に触れられると子供じみ、批判に耐えられず攻撃されたように感じる」
これは、ユングの弟子フォン・フランツが言った言葉ですが、まさに劣等機能は人生のウィークポイントなのです。

「劣等機能の領域において人は心を揺さぶられ、不幸で大きな問題を抱える」とも述べており、
だからこそ、劣等機能と向き合うことが大切になってくるのです。

世に出回っている劣等機能のほとんどは嘘です。劣等機能は訓練して”伸ばす”ものでもなければ、意識して”使う”機能でもありません。正しい知識とともに劣等機能に向き合うことが大切です。

心理機能の本を読んでみる

ここまで来たらWebサイトから学べることはもうありません。実際に本を読みユングの理論に触れてみたり、MBTI™のセッションやトレーニング講座を通してタイプ論についての知識を得ていきましょう。

個性化の過程を知る

記事作成中です。少々お待ちください。

STEP3まとめ

ここまでくれば性格類型のプロフェッショナルと言っても過言ではないでしょう。
自分の問題を心理機能と結びつけて考える素地がしっかりできていると思います。

あとは生活の中で自分と心理機能を結び付けながら慣らしていくだけです。
STEP3で紹介した書籍や、本ブログのインタビュー記事なども参考にしながら、自分の悩みや課題を解決していってください。

分からない点などがあれば、お問い合わせフォームからご連絡いただければできる限り回答させていただきます。

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