悲観をその基盤とし、不幸と悲哀を善とするこの道徳。
― ニーチェ―「善悪の彼岸」―
この善悪の価値表は速やかに破り捨てなければならない。
INFJは複雑なことをイメージとして認知し、直観的に理解することが得意です。例えば人の話を聞くとき、このタイプはラジオの周波数を調節するように、”何の”話なのかを知覚しようとします。今ここで行われている話の一言一句に集中するのではなく、意識をぼーっとさせて抽象の世界に入ります。一度自分の中のイメージと合致すると、イメージが持つパターンに沿って内容を理解しようとします。
この洞察は、特に人間関係において発揮されます。他者の気持ちを相手よりも早く察知したり、場の空気感を読み取ったり、共感的な理解を自然に行い、それらを大きな視点から支援していくことにモチベーションを感じます。
また、人の性格や道徳問題をはじめとする、複雑で抽象的な話題を好みます。
このタイプは人生の前半で、自らの直観を上手く説明することができず、周囲の理解を得ることが難しい場合があります。そういった場合、過度に外向することを求められ、少ない情報をもとに判断したり、本来のイメージによる抽象的な思考が抑圧されてしまいます。
重要な決定をする場面で自身のヴィジョンに意固地になったり、自身で決定する力を失ってしまうこともあるでしょう。
しかし幸運なことに、このタイプは本を友達とすることができます。空想と抽象の世界に潜り、場面を想像したり文脈を読むことによって、このタイプ本来のイメージする力が育ち、直観的な知覚に自信が持てるようになります。
高度に分化(発達)したINFJは自身の考えや直観を言葉にして伝えることができます。
人に関する可能性がこのタイプから直接伝えられるとき、他者の心がポジティブな可能性へ向き、大いにモチベートされます。
INFJの特徴
・複雑な理論や心理的な悩みに惹かれる
・将来どうなっているかを考えるときフロー状態になる
・哲学・心理学・宗教など知的で抽象的な話題を好む
・人の動機や感情に興味があるが、多くの時間を過ごすと疲れを感じる
・共感的で調和を大切にする
・個人的な批判に敏感である
・深いつながりを求める
・他者を良く理解するが、自分自身は理解されないと感じる
あいうえお