こんにちは、パスカルです。
今回は、Wさん(INTP 女性 30代後半)のインタビュー記事になります。
小さい頃から周りと合わないと感じていたWさん。自分の意見を曲げることが嫌いで、よく人と対立していました。
また、田舎の慣習や狭い人間関係にストレスを感じたり、生きづらい状況だったと言います。
そんなWさんがどのように生きてきたのかインタビューしました。
INTPの方にとって共感できる部分が多いと思いますので、是非ご覧ください。
インタビュー開始
パスカル:
本日はよろしくお願いします。
Wさん:
よろしくお願いします。
パスカル:
早速ですが、性格タイプ診断を知ったきっかけを教えてください。
Wさん:
なんか当時SNSで友達が皆16Personalitiesの結果を流してるときがあって、「当たってる!」って投稿が多かったんです。
だから、ええ?と思って半信半疑でやってみたら毎回論理学者って出るので、ああ私は論理学者なんだなって(笑)
パスカル:
その時は当たってるなって思いましたか?
Wさん:
あ、思いましたね。私が気づいてなかったことも書いてあって、そう言われてみたらこれ絶対そうだ、っていうのも結構ありました。
診断を受けて合っていると感じたところ
パスカル:
もう少し具体的にお聞きしてもいいですか?
Wさん:
人に見せない面が良く当たってましたね。私外側から見るとコミュニケーション能力があると言われたり、外に出て遊んだりするのが得意だよねって言われるんです。私もそう思ってたんですけど、
この間から自営業になって、家にこもってPCに向き合う生活してたら、「あ、私こっちの方が向いてるかもって」
意外と1人で興味のあることを調べてる方が性に合ってるんだなと。
パスカル:
これまで気付かなかったのも凄いですね(笑)
Wさん:
そうですね(笑)
あとは、色んなことを調べたり、自分の気になることを追求してるのが好きだったりするんですけど、それが合ってましたね。
パスカル:
んー。例えばどういうことを調べるんですか?
Wさん:
ほんとにいろんなことです。旅行ひとつとっても、完全に安いプランを立てられるように色んな手段を調べたりとか、どの時期に乗れば安く取れるとか調べつくします。そういうのを比較するのが好きですね。
パスカル:
とすると、あとでそのプランに穴があったりしたらモヤモヤしますか?
Wさん:
そうですね。例えば自分が予約した後に、より安いプランを見つけた時はおや?ってなってどんどん調べちゃいます。
仕事でも結構あって、この間何となく受けたライティングの仕事がお店の感想を書くものだったんです。
で、後でこういう方式でアフェリエイトをこっそりやってるっていうのが分かって、アフェリエイトに興味を持っちゃったんです。
パスカル:
持っちゃったんですか(笑)
Wさん:
そう、そこからは好奇心が止まらなくなって隅から隅まで調べたり、実際に始めてみたりしました。
パスカル:
爆発力が凄いですね。
Wさん:
そうなんです。気になったこと調べてるときが楽しくて、朝起きてからずっと脳が回りっぱなしですね。
仕事しながら気になってたことも調べたりして、常に並行で調べてることが10個くらいあるので、タブが大変なことになってますね(笑)
パスカル:
10個ですか!論理学者タイプがずっと考えているっていうのは知ってたんですけど、本当に思考が止まらないんですね。
Wさん:
まさにそうだと思います。夜寝るときには毎回疲れてますね(笑)
あと、人に自分が組み立てたロジックを話すときに、相手に話しているというよりかは自分と話している感覚なんですよね。なんていうか相手を使って答え合わせしてる感じで。相手がBの意見を持ってたとしても最終的にはやっぱり私の考えてたA案に着地しちゃう。論理学者にそういう性質があるって見た時に、正直ドキッとしましたね。
多分他の論理学者の人も当たってるんじゃないかなと思います。
人との対立が起きやすい性格
パスカル:
対人関係について悩みなどはありますか?
Wさん:
うーん。人との対立が多かったり、関係を長く続けるのが苦手なところですかね。
パスカル:
対立が多い?そんな風に見えないですけどね。
Wさん:
私、基本的に嫌いな人と本当に話したくなくて。自分の組み立てたロジックを否定されたり、性格とかを否定してきたりそういう人はすぐシャッターを下ろして視界から消しちゃいますね。
自分に好意的なのはもちろんのこと、自分の意見を否定しない人をチョイスしてきた気がします。
パスカル:
ロジックを否定されるって例えばどんなことですか?
Wさん:
例えば私が凄く比較してめちゃくちゃお得な旅のプランを見つけたとするじゃないですか。そういう時に、「それ何の意味があるの」とか「調べるのに時間かかりすぎじゃない?」とかぶつけられた瞬間に心を閉ざして、何もしゃべらなくなるみたいな感じです。
パスカル:
ああ、なるほど。
それは結構人と対立することが多くなりそうですね。
Wさん:
そうですね。基本的にプライドが高いというか、自分の意見を強く主張するので、中学の時とかは色んな所で言い合いになって嫌われてましたね。気は強いのでいじめとかはないんですけど、1人だけ浮いているみたいな。
パスカル:
それは結構生きづらそうですね。
Wさん:
でも、上司からは結構好かれるんですよ。
パスカル:
ああ、忌憚なく意見を言える後輩がいるのって結構嬉しいですよね。
Wさん:
そうですね、ただその引くことを知らないので、上司とも結構言い合いになります。
パスカル:
なるほど。やっぱり自分の意見に自信があるというか、信頼を置いてるからこそ相手と対立しやすくなっちゃうんですか?
Wさん:
そうかもしれないです。タイプによっては意見の食い違いとか、相手からのクレームみたいなのに上手く対処できる人っていると思うんですけど凄いなって思います。
パスカル:
じゃあ、もうひとつの悩み、人間関係が続けるのが苦手な点も聞いていいですか?
Wさん:
それはそんなに難しい話じゃなくて、やっぱり人間関係が深くなってくると、対立することも出てくるじゃないですか。その時にこっちが無理になってしまったり、相手を怒らせたり、結局対立したが最後みたいになっちゃうので、維持するのが難しいんです。
これについてはわがまますぎて自分でもドン引きしてますね。
パスカル:
想像していたより10倍くらいハードな性質ですね。
人生の転換点 – 生きづらさが薄れたとき
パスカル:
次の質問に移りますね。
Wさんが生きづらさを感じた時ってどんな時ですか?
Wさん:
あー。ずっと生きづらさは感じてますけど、、、
幼稚園の頃からずっと浮いていて、それは生きづらいなって思ってましたね。
周りと何かが合ってなくて、何というかバイブスが合わないままずっと過ごしてたんです。
皆が好きなものを私は好きになれないし、私が好きなものはみんな好きじゃないみたいな。
周りからも異物扱いみたいな感じで、ずっと一人の世界を生きているみたいな感じだったんですよね。
パスカル:
その状況はいつ頃変わったんですか?
Wさん:
高校に行ってからですね。ずっと田舎の学校に行ってて田舎特有の閉鎖観と言うか、狭い人間関係が凄く嫌で周りと合わなかったんです。だから、高校は都会の自由度の高い学校に行くことにしたんですよ。私服で時間割も自分で決められるみたいな。
パスカル:
うんうん。
Wさん:
そしたらやっぱり色んな人がいて、おばあちゃんとか仕事しながら来てる人とか、出身も全然違う。凄く多様性に富んだ学校だったので、自分の変なところが浮かないというか、みんな変みたいな感じだったんです。
それが凄い良かったんですよ。そこからはずっと都会に暮らして、職場も人が多い環境だったので凄く仲良くなる友達も現れたりとかするようになったりですね。けど、そのまま田舎にいたら結構やばかったなって思います。
パスカル:
色んな生き方とか性格があるのって救われますよね。
Wさん:
そうですね。やっぱりこのタイプの人は、自分一人の世界があると思うので、誰かから決めつけられるのがもうめちゃくちゃ嫌だと思うんです。こうあるべき見たいな校則とかは特にですね。前髪がかかってはいけないとか、なんでそんなに非合理的なことを言い始めるんだろうって気になっちゃって。
だから、コールセンターで営業をしてたんですけど、シフト自由で成績さえ良ければ重宝されるので、凄く楽でしたね。上下関係もないし、年功序列みたいなルールもないし、働きたい時に働いてそれ以外の時は自分の考えることに集中してるみたいな。
パスカル:
そう考えると、自営業もINTPにとって良い選択になる気がします。
Wさん:
そうかもしれません。もちろん人との関係があるので、めちゃくちゃ落ち込むこともあるんですけど、そういう慣習的なルールがなかったり、比較的自由に時間を決められるのは合ってるかなって思います。
パスカル:
INTPの生きづらさは環境を変えることで軽減されるんですかね。
Wさん:
私の場合はそうでしたね。
自分ができてから親と対立するようになった
パスカル:
私の友人にINTPの方がいるんですけど、学生の頃は親の言いなりになることが多かったって言ってたんですよね。そういうのってありましたか?
Wさん:
あー。言われてみれば結構あります。やっぱり親とか祖父母の価値観を植え付けられてきたので、社会に出るとこの人たちの考えおかしいなって思うところが結構あって、それで凄い対立して祖父母とはもう絶縁みたいな感じになっちゃいました。
パスカル:
そうなんですね。
Wさん:
学生の時はINTPの根っこの部分は確かにあったんですけど、自分はまだ確立されてなかったので親の言いなりになることはありましたね。それでも最終的には自分で考えて高校を選んで、親の反対を押し切って田舎から逃げてきました。
パスカル:
どのへんが合わなかったか差し支えなければ伺っても良いですか?
Wさん:
一番はお金の価値観ですね。うちって結構貧乏だったんですよ。
で、その貧乏であることの原因を考えた時に、働き方が良くないっていうのと、お金の使い方、お金を振る場所を間違っているってことに気付いたんですね。
気付いてからは、なんかこの人たちの暮らし方はよろしくないなって思っちゃって。一度そう思ったらもう引き下がれないのでちょっとずつ距離をおいて。
でも祖母はそれこそ毒祖母みたいにこっちを完全否定してくる人だったので、私も相手を完全否定して、それで円を切った感じですね。
パスカル:
ああ、うちもそこまでではないですけど、否定する親だったので何となく気持ちは分かります。
Wさん:
本当に否定されるのが嫌いなんだなっていうのは、今回INTPの診断を見てハッとしたんですよね。
ああ確かに今まで否定されてから全部関係を切ってるなって。否定してくる人はみんな目の前からいなくなってるなと思って、本当にびっくりしました。
幸せに生きるとしたら何が必要か
①柔軟に相手の考えを受け入れる心
パスカル:
Wさんがこれからの人生幸せに生きるとしたら何が必要だと思いますか?
Wさん:
柔軟性と気持ちの切り替えですね。
パスカル:
そしたら柔軟性の方から伺ってもいいですか?
Wさん:
Aだと思ってたけど、Bもいいねって思える柔軟性ですね。
本当に細かいところですけど、一回「こっちを拭いた後にこっち拭いた方が合理的だろう」って思っちゃうと、
相手がそれをしなかった時になんでしないんだよって思っちゃうことがあるんです。
そういう時に、こっちのやり方でもいいかって思える柔軟性があれば多分自分的には幸せになれると思います。
我慢と言うよりは考え方をそっちにシフトすると言いますか。
パスカル:
ああ、我慢じゃないんですね。
Wさん:
まぁそのポジティブになるって言ったら変ですけど、A→Bに行くのが当然だけどCに行っちゃったときに、「あーCに行くかー(笑)」みたいな。そっちも新しいねみたいに明るく考えられたらストレスないから幸せだなって思います。
パスカル:
自分は自分、人は人みたいな考え方が根本にありそうですね。
Wさん:
そうだと思います。色々考えて効率のいいやり方を編み出したら、自分でそれをやればいいだけであって、人が何か違うことをしてても気にしないというか。
特に家庭とか保育では、そういうところを身に着けていかないといけないなと思いますね。
パスカル:
保育で論理学者が出てしまうことがある?
Wさん:
気を抜くとボンって出てきます。(笑)
例えば、家の中で子供が怪我に繋がりそうな行動をしてて、私は「こういう行動したら絶対にケガをする」っていうのが頭にあるので、実際そうなった時に「大丈夫?」より先に「ほれ見たことか!」って言っちゃうんですよ、、、
パスカル:
笑笑
Wさん:
これって、成功した!っていう気持ちとほとんど一緒の気持ちの過程で生まれているんです。傲慢さが前に出ているみたいな。
そういうところで謙虚さと言うか柔軟性のある明るい考え方ができたらいいなと思っています。
パスカル:
なんとなくですけど、そういう気持ちって子供みたいに純粋な「クイズを楽しむ」みたいな感じがしますよね。
答え合わせが楽しい。
Wさん:
そうですそうです。コロナが流行った時にも、きっとワクチンが普及して、株価がどうなって世界がどういう状況になってとか考えて投資してみて、答え合わせをするのが楽しかったので、合ってるかもしれません。
落ち込んでも気持ちをすぐに切り替える
パスカル:
そしたら次に、気持ちの切り替えについて伺っても良いですか?
Wさん:
はい。さっきも言った通り本業が個人事業主なので、失敗したら全責任が自分なんですよ。そうなると失敗したときガーンって落ち込んでもう二度と会いたくなくなっちゃうんですけど、やっぱり同じ仕事を続けていくんだったら早く立ち直らなきゃじゃないですか。またその方とお仕事することもありますし。
でもほんとに立ち直らないんですよ。ずっと、それこそ一か月くらい落ち込んでいるんですよね。
ほんとに心労が凄いので早く立ち直らなきゃって。
パスカル:
うーん。何となくWさんがそんなに落ち込んでるのってイメージできないですね。
結構飄々としてて一期一会って感じがするので、、、
Wさん:
もう少し掘り下げると、私Tシャツにお客様のデザインをプリントすることがあるんですけど、その時にプリントが微妙だったりするときがあって、でも納期に間に合わすために、まぁ80点はあるかなくらいの状態で出しちゃうことがあるんですよ。
それでお客さんからここちょっと微妙だなっていうクレームまではいかない不満みたいな指摘が来た時に、やっぱり100点のものを出してなかったという気持ちと、この期間内に100点のものを出せなかったって言う気持ち、お客さんにどう思われてるのかっていう不安がずっと続いちゃうんですよね。
パスカル:
それって、100点のものを出せなかったって言う後悔と、どう思われてるのかの不安、どっちが強くて落ち込んでるんですか?
Wさん:
半々ですね。きっとダメって思われてるに違いないとか、こうどんどん被害妄想が膨らんでいって。
あとはなんであんなの出しちゃったんだろうとか、仕事の出来が良くなかった後悔とか、、、
パスカル:
それが一か月も続くのって結構つらそうですね。
Wさん:
そうなんです。だから気持ちの切り替えみたいなのは早くしたいなと思ってます。
今のところは機材を新しくして原因を取り除いたり、やり方を一から洗いなおしたりとか。
あと安請け合いしないとか色々考えて、早く立ち直れるようにしています。
INTPの人に伝えたいこと
パスカル:
最後に同じタイプの方に伝えたいことはありますか?
Wさん:
多分、このタイプって生きづらいと思うことが結構あると思うんです。けど自分にストレスがかからない環境に身を置けば、自分の生活とかやりたいこととかを阻害されないで楽しく生きれると思います。
苦手な場所は本当に苦手だと思うんですけど、無理にそこにいる必要はないので、心地いい場所で自分の好きなように探求していくと良いと思います。
パスカル:
温かいお言葉ありがとうございます。
本日はご協力いただきありがとうございました。
Wさん:
いえいえ、こちらこそありがとうございました!
編集後記
色々なことに興味があり、それを探求することが好きというのはINTPの特徴として良くありますが、
人間関係についての記述はあまりないので、大変参考になりました。
Fe主機能の人が得意な「(嫌いな人とでも)上手くやっていく」が難しいと感じているところ、思考が止まらず常に探求しているところはとてもINTPっぽいなと感じましたし、きっと他のINTPの方にも共感できる記事になったんじゃないかと思います。
Wさん、今回はお話しいただきありがとうございました。
本サイトでは同じ性格タイプの方に参考になるようインタビュー記事を投稿しております。
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