こんにちは、パスカルです。
今回は、はなまんさん(INFJ 女性 20代後半)のインタビュー記事になります。
完璧主義が原因で双極性障害を抱えていたり、他者に合わせて生きてこなければならなかったというはなまんさんが、どのようにして今を生きているのかインタビューさせていただきました。
INFJにとって共感できる部分もあると思いますので、ぜひご覧ください。
インタビュー開始
パスカル:
本日はよろしくお願いします。
はなまんさん:
よろしくお願いします。
パスカル:
早速ですが、性格タイプ診断に出会ったきっかけについて教えてください。
はなまんさん:
えっと、言語聴覚士の資格の国家試験を受けるために心理学の分野の勉強が必要で、その時に性格類型に出会いました。それ以降は特に触れてなかったんですけど、このインタビューの募集を拝見して、気になってやってみたらINFJだったんです。
パスカル:
そうなんですね。事前にINFJについての記事をいくつか見ていただいたと思うんですけど、これはあってるなって感じた点はありますか?
はなまんさん:
めちゃくちゃあります!(笑)ちょっとまとめてきたので、少々お待ちくださいね。
診断を受けて共感したところ
はなまんさん:
最初は占いみたいなものだろうと思ってたんですけど、読み進めていくと自分の性格が書かれてるかのようでびっくりしました。共感したところは8個あって、
①落ち着いた環境に惹かれる
②1人でいることを好む
③物事の仕組みを理解するのが得意
④物静かで思慮深い
⑤ストレスに敏感
⑥相手の意図を汲んで行動してしまう
⑦理想を追求するあまり自分自身のケアを怠ってしまう
⑧雑談が苦手
とかですね。
パスカル:
せっかくなので、これをもとに話していきましょうか。
③物事の仕組みを理解するって例えばどういう?
はなまんさん:
えっと、例えば友達から相談を受けたりしたときに、「こういうことがあったから、そういわれたんだよね」とかいう風に共感することができるんです。言われたことに対して問題点と目的を提示するのが得意といいますか。
パスカル:
問題点と目的というと、物事の原因とか、それを言った意図とかをくみ取るのが得意ってことですかね。
はなまんさん:
そうです!それに加えてそこから何をしていけばいいのかっていうことを見つけるのも得意ですね。
パスカル:
なるほど、じゃあ次は8番目の
⑧雑談が苦手について、話すのが苦手なんですか?
はなまんさん:
ほんとうに雑談は苦手ですね。
例えばなんですけど、マッチングアプリとかで最初に好きな食べ物とか趣味の話をするじゃないですか?
パスカル:
そういうのありますよね。
はなまんさん:
その表面的な、ありきたりな内容って言うのがすっごい苦痛で、深い話の方が気を遣わないで済むっていうか、、
パスカル:
深い話が気を遣わない?
はなまんさん:
うーん、なんか表面的だとお互い心を開いてないのに会話しているっていうのを身に染みて感じてしまうので、お互いがざっくばらんに話すことによって、ちゃんとした人間関係が成り立っているなって感じるから、気を遣わないで済むんだと思います。やっぱりオープンに話した方が気が楽ですね。
パスカル:
分かります。雑談の時間って気持ちが繋がってない感じがしますよね。
彼氏のモラハラに気付かなかった話
パスカル:
⑥の相手の意図を汲んで行動してしまうって実際どんな感じなんですか?
はなまんさん:
相手がそんな風に言ったつもりでないのに、私はこうしなきゃいけないって感じてしまう部分があって。
それで元彼とお別れしたりとかっていうのもありましたね。
パスカル:
相手がふともらした言葉の意図が伝わってきて、それをやっちゃうみたいな感じですか?
はなまんさん:
そうですね。「ああ、それ言ったんだ。じゃあそれやらなきゃいけないんだ。分かりました。」みたいな。
日常でも仕事でもそんな感じです。
パスカル:
ああ、なるほど。元彼さんのお話をもうちょっと伺ってもいいですか?
事前資料ではモラハラと書いてありましたが、どんな感じでしたか?
はなまんさん:
自分の価値観をすごい私に押し付けてくる人でした。自分の好む服とか生活スタイルに合わせてほしいみたいで、100%従わないと不機嫌になったり嫌なこと言われたり。
デートの時に服とか髪が好みじゃないと、「今日はハズレだね」とか言ってきたり。
パスカル:
うわ。ひどいですね。
事前に頂いた資料では、そういう「モラハラ気質なところに気付けなかった」って書いてましたけど、いつ気付いたんですか?
はなまんさん:
えーっと、別れた後にとある事情で救急車に運ばれるくらい悪い状態になってしまって、母と自宅療養中にその時のこと話したんですけど、そこで「その彼氏やばくない?」って母から言われて。
パスカル:
えー!付き合ってるときに気付かないんですね。
はなまんさん:
付き合ってる最中は、それも乗り越えなければならない壁だと思ってたんですよ。
何かやるべきことが自分としてあるんじゃないかって。
本当は50:50でお互い歩み寄るのが理想なんですけど、100:0になってて、
そのことについても元彼に伝えてたんですけどぜんっぜん折れてくれなくて(笑)
「好きな気持ちはあるけど、俺は折れることはできないし、解決策もないから別れよう」って。
最終的には価値観がピッタリな人がいいとか言ってて、そんな人いるわけないだろ?じゃあ人形と付き合えよって思って。
パスカル:
ああ、、、
はなまんさん:
その時になって、「あ、私このままじゃ壊れるなって思って、さようならって言いました。もうキッパリいきましたね。」
パスカル:
いやーきついですね。ご愁傷さまです、、、
えー、ちょっと話はずれるんですけど、この件で同じように悩んでたりする人に何か伝えられるかもってことありますか?
なんかINFJの方って嫌なことがあっても、その時は気付かないことが多い気がするんですよね。
同じような経験している方も多いんじゃないかなと思って。
はなまんさん:
モラハラ気質の人って、外ではすごく優しくて、仕事もできるんですよ。職場ではすごく人気だったり。
パスカル:
ええ。ちょっと意外かも
はなまんさん:
だから、職場の人に相談すると「え?そんな人じゃないよ」とか言われて自分でも分からなくなってしまうので、
全く違う環境の第三者にも相談するのがいいのかなって思うのと、
あと仕事の顔と現実の顔は違うなってことを知っておくことですね。
母親の圧力と完璧主義の話
パスカル:
ところで、事前に記入いただいたシートに「交通事故に遭っても皆勤賞のために学校に行った」って書いてあるんですけど、これってどういうことですか?
はなまんさん:
えっと、幼少期のころから母親に「必ず学校に行け」っていう教育を受けてきて、行きたくなくても無理やり階段から引きずり降ろされたり、玄関へ投げ飛ばされるっていうのを何度も経験したんです。
だから、絶対学校に行かなきゃって思って、事故に遭った日は母に「後処理よろしく」って電話して、学校に行きました。
でも、あとになってそれがPTSDになって、トラウマになって精神障害に繋がってるって感じですね。
パスカル:
結構すごい体験ですよね。
学校へはあまり行きたくなかった?
はなまんさん:
行きたい日も行きたくない日もあったんですけど、行かない選択肢は母にはないので、
行きたくないと言ったら母がもうそれは不機嫌になって、殺気を感じて、もうどうにかなってしまいそうで、
パスカル:
うん
はなまんさん:
そういうのがあって自動車に轢かれても学校に行かなきゃっていう思考があった感じですね。
パスカル:
あー、なるほどそういうことだったんですね。
他に母親に言われてて、今も自分の中に認知の歪みとして残っていることってありますか?
はなまんさん:
私小学生の頃全然勉強ができなくて、いつも母に「分かろうとしないから分からないんだよ」って言われてたんです。
小学生の通知表って意欲の部分があるじゃないですか?そしたら計算とか国語の理解はできなくても意欲だけ伸ばせていれば成績は上がるんだろうなって、分かろうとしてるっていう態度を見せればいいんだなって努力するようになったて、その結果完璧主義になってしまった感じです。
パスカル:
えーっと、意欲的に取り組むことで完璧主義につながるって部分が分からなくて、
もう少し説明お願いできますか?
はなまんさん:
えっと、高校時代に専門性の高い学校にいたんですけど、努力が必要な場面が結構多くて、
努力して取り組んでいるところを母に褒められるって経験をしたんですね。
そのあと、努力したことで入賞したりするようになって、「あ、じゃあ努力すれば母からも認められるし結果も出せる。努力は必ず報われるんだ」って思うようになって、その結果完璧主義になったって感じです。
パスカル:
ああ、確かに努力をしろみたいな圧力をお母さまから感じますね。結果も出ちゃって完璧主義がもう染みついちゃったんですね。
完璧主義って一面ではいいところもあると思うんですけど、どういう風に困ってますか?
はなまんさん:
100%以上の力を足すぎちゃう感じですね。60%求められたら120%力を出しちゃって、あとで集中のし過ぎで燃え尽き症候群みたいにダウンしちゃうみたいな。
パスカル:
完璧主義がゆえに力を出しすぎてしまうと
はなまんさん:
そうです。あと、承認欲求もあると思います。
やっぱり母からネグレクトを受けていた経験から、人に関心を持ってもらいたいっていう気持ちが強いのかもしれません。
完璧主義との向き合い方
パスカル:
完璧主義になってしまったお話を聞かせてもらったんですけど、同じように必要以上に頑張っちゃう人に向けて、何か向き合い方みたいなのはありますか?
はなまんさん:
完璧主義のタイプって、一番は休み方が分からないっていうのが問題だと思うんですよね。上司から休めって言われて休んでも、身体だけ回復して心が休まってない状態になる。
だから、まずは今抱えてる課題を整理して終わらせてから休むようにしています。
そうするとちゃんと頭も休めるようになりましたね。
パスカル:
確かに週末にタスクが残ってるのって気分悪いですよね。
はなまんさん:
もう私は期限に追われるのが本当に嫌なので、ちゃんと全部終わらせたいですね(笑)
パスカル:
双極性障害の話ともやっぱり関係ありますか?
はなまんさん:
ありますね。この完璧主義を完全に振り払えてなくて病気が治ってないんだろうなって感じてます。
全部に対して、何のためにこれがあるのか、理想の姿は何か、じゃあこうするのが理想だよねって考えがあって、それをとことん突き進めてしまうんです。
パスカル:
ああ、なるほど、自分の中で、その物事があるべき理想が分かるからそれに固執しちゃうんですね。
それを実際に努力して達成しちゃった経験があって、その経験を追体験しようとしてる。
やっぱり妥協ってできない感じですか?
はなまんさん:
妥協はほんとうに難しいですね(笑)
妥協出来たら解決すると思いますね。私の人生の悩みも。
他人軸で生きるのをやめた
パスカル:
おすすめの本をインタビューで毎回聞いているんですけど、はなまんさんのおすすめの本ってありますか?
はなまんさん:
私はうつ病ではないんですけど、INFJのタイプって精神疾患になりやすいタイプだと私は思っていて、それでおすすめなのが、テラさんって方が書いた「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと 」っていう本です。
パスカル:
理由を伺ってもいいですか?
はなまんさん:
えっと、この性格タイプって稀じゃないですか。悩みを打ち明けても共感してくれる人がいないんですよね。
この本を読んで、自分よりもっと悩んでる著者の方を見て安心したり、「そうそう、こう思ってたんだよ」みたいに共感できる部分が多くて。
やっぱり共感できるものを自分の人生の中に持っておくのが重要だなって思いますね。
あと、ちょっと共感から話はずれるんですけど、この本が、「そのままの自分でいいんだよ、やりたいことだけやればいいんだよ。それが自分の心を豊かにしてくれるよ」って言ってくれたことに救われました。
パスカル:
確かに大事ですよね。自分も性格タイプを通して今のままでいいんだって思って、人生が変わったので、なんとなく分かります。
はなまんさん:
例えば、早寝早起き朝ごはんってあるじゃないですか。私が療養中のとき、そういうことを母や元彼からずっと言われてたんですね。それこそ体が動かないけどやらなきゃ見たいな。
でもこの本を読んでからは、全然夜の3時まで起きてたり、仕事でも本当に自分がやりたいのか自問自答してみたり、自分の心にとって負担だなって思ったらやめるようにしてます。
早寝早起きとかそういうのは、正しいんですけど、でも私のやりたいことじゃないなって、この本で気づきました。
パスカル:
ちょうど良い本と出会えたんですね。
この自分の心に従うみたいなことって、今までそんなにやってこなかったんですか?
はなまんさん:
やってこなかったです。一回もっていったら言い過ぎですなんですけど、ほんとそれくらい。
自分軸じゃなくてずっと他人軸だったんですよね。だから、やりたいことじゃなくて、やらなきゃいけないことしかやってこなかったです。
パスカル:
めっちゃ分かります。僕も自分のやりたいことが曖昧でなかなか見つけるのが難しいんですよね。
休んだ方がいいって言われるけど、じゃあ何をしようかって考えて、結局自分の目標とか考えてやらなきゃいけないことをやっちゃうみたいな。(笑)
はなまんさん:
なんかしなきゃって思っちゃうんですよね。
パスカル:
そうなんですよ、結局あれなんですかね。自分の心で生きてないというか、他人軸で生きてきたから自分のやりたいことが分かんなくなっちゃうのかな。
はなまんさん:
この本を読んでまさにそう思いましたね。
人がどう考えてるか分からなくて怖い
パスカル:
ところで、生きづらさを感じる場面ってありますか?
はなまんさん:
もうずっと、常に生きづらいんですけど(笑)やっぱり、今まで話した完璧主義と、休み方が分からないところ、あと他人の気持をうかがってしまうところだと思います。
パスカル:
僕は他人の気持ちを勝手に考えて、こう思ってるんじゃないかと思って喋れなくなっちゃうことがあるんですけど、はなまんさんの場合はどんな感じですか?
はなまんさん:
特に仕事とかで、表面的な会話しかできないくらいの関係性の人に対して、自分が放った言葉を相手がどう感じてるのかすごく気になります。
会議で自分の意見を言った後、「さっきはすみません、本当はこう思ってました?本当はどう思ってるんですか??」とか聞きに行っちゃいます。
どう思ってるのか分からないのが不安で確認したくなるんですよね。
でも私の経験上、こう思ってましたか?って聞くと、実際そうじゃないことが多くて、
やっぱり私ってネガティブなんだなって。しかもその聞いた言葉でさえもホントかどうか信じられない
パスカル:
なるほど(笑)
確かにずっと自分の意見に対して相手の感情を伺わなきゃいけないのは結構大変ですよね。
はなまんさん:
仲のいい人にはそんなことないんですけどね。多分、仲の良くない人には認められたいって思ってしまうんでしょうね。自分の意見に自信がないから確認したくなる。
自分が幸せになるために必要なこと
パスカル:
これが一番お聞きしたいことなんですけど、自分がこれから幸せに生きていくために必要なものって何だと思いますか?
はなまんさん:
やっぱり一番は今まで苦労してきて、自分をずっと分析してきたのでそれらの経験を活かしつつ、完璧に生きることをあきらめることですかね。それと自分のやりたいことをやること・自分軸で生きること。それが幸せにつながるんじゃないかなって。
パスカル:
何かこれからやりたいことってありますか?
はなまんさん:
まずは経済的に自立して1人で暮らしたいですね。この性格上誰かと暮らしてくのってものすごい難しくて。
あと、海外旅行とかしてみたいし、趣味のカフェ巡りとか、国内一周旅行とかしてみたいです。
パスカル:
いいですね。あと、全然関係ないんですけど、ライフハックみたいなものってありますか?
この記事を見てくれているINFJさんに向けて
はなまんさん:
仕事に関して事前に考えてきたことがあって、
「一日の中で体力を残して帰宅する」っていうことと、「休むことが仕事」っていうことですね。
パスカル:
うんうん、なるほど。なんかこう、はなまんさんらしい感じがしますね。
はなまんさん:
ほんとうですか(笑)
パスカル:
完璧主義と繋がってる感じが特に。
はなまんさん:
確かにそうですね(笑)
最後にINFJの方に向けてひとこと
パスカル:
最後に、INFJの方に向けて伝えたいことなどあったらお聞かせください。
はなまんさん:
やっぱり、この性格タイプの人って少ないってよく言われているので、その悩みに共感できる人がここにいるよってお伝えしたいのと、
ここに失敗したお手本がいるので、ぜひ反面教師にして参考にしてみてくださいということを伝えたいです。
パスカル:
温かいお言葉ありがとうございます。
本日はご協力いただきありがとうございました。
はなまんさん:
ありがとうございました!
編集後記
記事の都合上載せられなかったお話もあるのですが、とてもフランクに話していただいて、同じようなタイプの方ために、ぜひどんな話でも載せてほしいとおっしゃっていただきました。
完璧主義や他人軸、相手の顔色をうかがっちゃうところなんかは、凄くINFJっぽいなと感じましたし、きっとこの記事を読んだINFJの方にも共感できたり参考になる部分があるんじゃないかと思います。
はなまんさん、今回はご協力いただきありがとうございました。
本サイトでは同じ性格タイプの参考になるようインタビュー記事を投稿しております。
もしインタビューにご興味ある方は以下のリンクを参考にご連絡ください。